2009年07月02日
リュウキュウコノハズクのお母さんは、凄腕のハンターです!
休館日のホタル館に、「窓の下に、フクロウの雛が落ちていて、
一羽は、死んでいるんですが、もう一羽は、大丈夫そうなので、保護してもらえませんか。」と、
連絡があって駆けつけると、ふわふわの羽毛に包まれたコノハズクの雛が、
大きな建物の傍らに、ちょこんと、佇んでいました。
周りを見ると、建物には、窓の上に、フクロウ達が寝床にするのに、
ちょうど手ごろな大きさの通風孔の穴が開いていて、どうやらそこがこのフクロウの巣のようです。
ただ、残念な事に、入り口が、フラットなため、前にせり出した途端、落っこちて、
かわいそうに、よっぽど打ち所が悪かったためか、一羽の方は、死んでいました。
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
申し訳ないのですが、もし可能であれば2つともクリックして応援をお願いします!
一羽は、死んでいるんですが、もう一羽は、大丈夫そうなので、保護してもらえませんか。」と、
連絡があって駆けつけると、ふわふわの羽毛に包まれたコノハズクの雛が、
大きな建物の傍らに、ちょこんと、佇んでいました。
周りを見ると、建物には、窓の上に、フクロウ達が寝床にするのに、
ちょうど手ごろな大きさの通風孔の穴が開いていて、どうやらそこがこのフクロウの巣のようです。
ただ、残念な事に、入り口が、フラットなため、前にせり出した途端、落っこちて、
かわいそうに、よっぽど打ち所が悪かったためか、一羽の方は、死んでいました。
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
申し訳ないのですが、もし可能であれば2つともクリックして応援をお願いします!
「以前は、良くフクロウの声を聞いたんだけど、最近は聞かないので、
もしかしたら、親が放棄したのでは・・・・。」と、連絡してくれた人は、とても心配そうです。
7月は、子育て中のフクロウの雛が、よく保護される季節ですが
ほとんど、親元に返すことができますし、手の平に乗せた、コノハズクの雛は、
丸々と太っていて、その心配は無いことを、話しました。
そして、館長と私は、梯子を使って、その雛を、元の巣穴に戻し、今度は落っこちないように
ダンボールで、入り口を少しだけ塞いであげました。これで、大丈夫のはずです。
ただ、こうした作業をしながら、ふと、親のフクロウが、見当たらないことは、少し気になります。
今までも、同じコノハズクやアオバズクの巣から落っこちた雛を、巣に戻すことがあったのですが、
そんな時、私たちは、決まって、親のフクロウを、見つけることがでたし、
一度は、手痛い攻撃を受けた事も、あったからです。
それなのに、今回は、何処にも親の姿どころか、気配さえ感じません。
「もし、親が来なかったら、どうします。」と、連絡をくれた人も心配そうなので、
私たちは、夜になってから様子を見に行くことにしました。
子ども達に、ちゃんと寝るように言いつけてから、夜の10時過ぎに家を出て、
車の中から出ないようにしながら、フクロウの巣を見張っていると、およそ30分ほどした頃。
雛の鳴き声が激しくなり、さっと黒い影が、音も無くダンボールで補強した巣に降り立ちました。
「やーーた~!、やっぱり来たよ~!」おまけに、コノハズクのお母さんが、嘴に挟んでいるのは、
暗くて、写真がぴんぼけになってしましましたが、
なんと、ビーチャー(リュウキュウジャコウネズミ)の様です。
一羽しかいない雛は、大興奮のようで、鈴虫のような雛の鳴き声は、
夜の静かな闇に響き渡っています。
「すっご~い、次は、何を運んでくるかなぁ。」
小さなコノハズクが、予想以上の獲物をとってきた事に興奮した私たちは、
さらにその場に居続けました。
雛にえさを与える時間は、数分ほどで、再び餌を持ってくるのには、
30分から40分ほど掛かりました。
次に捕まえてきたのは、コバネコロギスの様です。
餌を与え終えた親のコノハズクは、疲れた様子も無く、さっと、夜の闇に飛び出してゆきます。
きっと、こうして、夜の明けるまでの時間、雛のために、狩をし続けるんだなぁと、感心しながら
今度こそ、本当に大丈夫だと、確信を持って、私たちは、その場を後にしました。
コノハズクの雛の巣立ちは、久米島の夏の始まりを告げるように、
きっと、元気で明るく彩られることでしょう。
その日の夕方にも、別の場所で、フクロウの雛の保護連絡があり、行ってみると、
実は、もう巣出っているリュウキュウアオバズクの幼鳥でした。
ここでも、手ごろな大きさの通風孔の穴が開いていて、そこがアオバズクの巣だったようです。
地面にいたので、巣から落ちたと勘違いしたのでしょう。
そこで、近くの枝に身を隠せるようにとまらせました。
今度は、近くで見守る親フクロウも確認できました。
今日のフクロウは、こども達が、見つけて知らせてくれました。
そして、子ども達からのSOSを受けて、教育委員会と小学校の先生たちから
ホタル館に連絡がありました。本当にありがとうございました!
子ども達は、久米島のように、生き物たちの生息する自然が、私たちの暮らしに近いこと、
その自然は、暮らしている私たちが、大切にしなければならないことを、
こうして、関わる大人たちの対応を通して、実感するのだと想います。
そして、未来の地球環境を、
自らの中で、構築してゆくときの選択肢の一つとして、考えることと信じています。
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
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もしかしたら、親が放棄したのでは・・・・。」と、連絡してくれた人は、とても心配そうです。
7月は、子育て中のフクロウの雛が、よく保護される季節ですが
ほとんど、親元に返すことができますし、手の平に乗せた、コノハズクの雛は、
丸々と太っていて、その心配は無いことを、話しました。
そして、館長と私は、梯子を使って、その雛を、元の巣穴に戻し、今度は落っこちないように
ダンボールで、入り口を少しだけ塞いであげました。これで、大丈夫のはずです。
ただ、こうした作業をしながら、ふと、親のフクロウが、見当たらないことは、少し気になります。
今までも、同じコノハズクやアオバズクの巣から落っこちた雛を、巣に戻すことがあったのですが、
そんな時、私たちは、決まって、親のフクロウを、見つけることがでたし、
一度は、手痛い攻撃を受けた事も、あったからです。
それなのに、今回は、何処にも親の姿どころか、気配さえ感じません。
「もし、親が来なかったら、どうします。」と、連絡をくれた人も心配そうなので、
私たちは、夜になってから様子を見に行くことにしました。
子ども達に、ちゃんと寝るように言いつけてから、夜の10時過ぎに家を出て、
車の中から出ないようにしながら、フクロウの巣を見張っていると、およそ30分ほどした頃。
雛の鳴き声が激しくなり、さっと黒い影が、音も無くダンボールで補強した巣に降り立ちました。
「やーーた~!、やっぱり来たよ~!」おまけに、コノハズクのお母さんが、嘴に挟んでいるのは、
暗くて、写真がぴんぼけになってしましましたが、
なんと、ビーチャー(リュウキュウジャコウネズミ)の様です。
一羽しかいない雛は、大興奮のようで、鈴虫のような雛の鳴き声は、
夜の静かな闇に響き渡っています。
「すっご~い、次は、何を運んでくるかなぁ。」
小さなコノハズクが、予想以上の獲物をとってきた事に興奮した私たちは、
さらにその場に居続けました。
雛にえさを与える時間は、数分ほどで、再び餌を持ってくるのには、
30分から40分ほど掛かりました。
次に捕まえてきたのは、コバネコロギスの様です。
餌を与え終えた親のコノハズクは、疲れた様子も無く、さっと、夜の闇に飛び出してゆきます。
きっと、こうして、夜の明けるまでの時間、雛のために、狩をし続けるんだなぁと、感心しながら
今度こそ、本当に大丈夫だと、確信を持って、私たちは、その場を後にしました。
コノハズクの雛の巣立ちは、久米島の夏の始まりを告げるように、
きっと、元気で明るく彩られることでしょう。
その日の夕方にも、別の場所で、フクロウの雛の保護連絡があり、行ってみると、
実は、もう巣出っているリュウキュウアオバズクの幼鳥でした。
ここでも、手ごろな大きさの通風孔の穴が開いていて、そこがアオバズクの巣だったようです。
地面にいたので、巣から落ちたと勘違いしたのでしょう。
そこで、近くの枝に身を隠せるようにとまらせました。
今度は、近くで見守る親フクロウも確認できました。
今日のフクロウは、こども達が、見つけて知らせてくれました。
そして、子ども達からのSOSを受けて、教育委員会と小学校の先生たちから
ホタル館に連絡がありました。本当にありがとうございました!
子ども達は、久米島のように、生き物たちの生息する自然が、私たちの暮らしに近いこと、
その自然は、暮らしている私たちが、大切にしなければならないことを、
こうして、関わる大人たちの対応を通して、実感するのだと想います。
そして、未来の地球環境を、
自らの中で、構築してゆくときの選択肢の一つとして、考えることと信じています。
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
申し訳ないのですが、もし可能であれば2つともクリックして応援をお願いします!
Posted by satou-n at 10:45│Comments(2)
│傷病鳥や保護動物
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写真は2年前のぴょん吉です。(2007年8月)
朝4時、朝焼けがきれいでした。風が強くて寒いくらいです。
ぴょん吉に起こされて、いつもは、また寝たいくらい眠いのに、今朝はスッキリ!
...
環境ブログいろいろ【ブーゲンビリアのきちきち日記】at 2009年07月08日 07:12
この記事へのコメント
青葉木兎、もうこちらにはほとんど来なくなりました。今年は珍しく2度耳にしましたが、どちらも通過途中だなという感じです。
そんなわけでいっそう寂しいのですが、
「くすのきとあおばずく」という絵本を眺めております。
いい絵でほっとした気分になれました。
そんなわけでいっそう寂しいのですが、
「くすのきとあおばずく」という絵本を眺めております。
いい絵でほっとした気分になれました。
Posted by 川逸 at 2009年07月11日 21:36
はじめまして、本島のやんばるでコノハズクの研究をしている北海道大学の外山雅大と言います。
通風孔での営巣例、興味深いです。久米島では営巣に適した樹洞の空いた木が少ないのでしょうか??段ボールの落下防止装置が微笑ましいです。
通風孔での営巣例、興味深いです。久米島では営巣に適した樹洞の空いた木が少ないのでしょうか??段ボールの落下防止装置が微笑ましいです。
Posted by とやままさだい at 2009年12月17日 16:51
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