2021年01月16日

クレソンの育つホタル館の湿地

なんと、長い期間、ブログを書けずにいた事か、、、、。

今年、年女という事に気付いたため、重い身体と軽い脳みそを動かしてみます。


さて、久米島ホタル館の木道ビオトープの一角には、

クメジマボタルの餌資源にもなっているカワニナが好む、クレソン畑の湿地が拵えています。

年に数回、虫食いの少ない時期に摘み取って、ゆんたく市場で販売し、

数千円にも満たないながらも、ホタル館の運営資金に充てています。

でも、それ以上に、重要なのが、

クレソンの育つホタル館の湿地






館長の考えである 自然環境を再生し循環させていくモデルの一つだという事です。

一見すると、クレソンを育てる事が目的のように思える湿地ですが、

水の流れを起点に、クメジマボタルを巡る自然生態系を育むことが目的なのです。

クレソンの育つホタル館の湿地

クレソンの生育する湿地には、

上流に拵えた滝ビオトープから流れてくる水が流れてくるのですが、

天候の作用で水の流れが滞ったり、堆積する土砂の量が多かったりすると、

酸欠のために死んでしまったヌマエビなどの生物の死骸で水の腐敗が始まるため、

状況を判断しながら、土砂上げメンテナンスを行わなければなりません。

しかし、その泥上げ作業は、単純ではなく、

大切なカワニナを、選り分けながら根気よく行うため、時間がかかります。

クレソンの育つホタル館の湿地

でも、そのおかげで、
クレソンもカワニナも育ち、クメジマボタルが生息できる湿地が維持できるのです。

クレソンの育つホタル館の湿地

久米島の固有種「クメジマボタル」が、人々の暮らしの中で、生息できるような関わり方を

伝える事ができる湿地ビオトープの役割は、久米島ホタル館の施設運営の目的でもあり、

この島の人々が、島の宝でもある多様な自然環境を損なわずに生きていくための

持続可能で豊かな未来のモデルでもあると信じています。






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