2008年03月20日
ルリハコベ
瑠璃色と言う音の響きも美しいこのサクラソウ科の花は、ヨーロッパ原産の1年生草本で
全体がハコベに似ていて、瑠璃色の花を付けることから名付けられました。
その瑠璃色の花の中心部は、これもまた鮮やかな紅色をしています。
雄しべの花糸も赤く、アリよけの?長い毛が生えていて、
花粉袋のやくは黄色でよく目立ちます。

こんなに小さな、かわいい花なのですが、人によっては、かぶれる事もある
トリテルペンサポニンという成分を全草、含んでいるそうです。
サポニンは、石鹸やシャボン玉で知られるラテン語のシャボンと同じ語源で、
水と混ぜて振ると泡立つ性質があり、石鹸ほどではありませんが、表面張力を低下させます。
また、溶血作用、魚毒作用が強いため、昔は、イジュとともに、魚やタコなどを捕るための、
魚毒(ササ)として利用されました。
そのため、方言でササクサ、サクミンナとも言います。
少量なら生薬になるとはいえ、やはり毒なので家畜に与えると危険です。

ルリハコベの目立つ瑠璃色とは対照的ですが、
純白の可憐さで、私の目を惹く、リュウキュウコザクラの小さな花も素敵です。

初めて、この小さな桜草の花を見つけたのは、久米島の借家の庭でした。
春先のスミレの群生に混じって、ところどころに、
真っ白な木漏れ日が射した様にみえる場所がありました。
しゃがんで、それをよく見ると、小さな小さな、本当にかわいらしい桜草の花が、
ツンと上向きに咲いていました。
借家の庭では、ライトグリーンの柔らかな一年草のスズメのエンドウが、
絨毯のように敷き詰められて、その周りの芝生に混じってスミレの紫に
純白のリュウキュウコザクラ、そして、アクセントのようにルリハコベが、咲いています。

移り住んで間もない頃は、手の込んだガーデニングを夢見て、数種類のバラを植えたものですが、
人の手を必要とする観葉の植物は、肥料や水やりを怠れば、たちまち枯れてしまいます。
けれども、野に咲く草花達は、人の手など要せずとも季節ごとにしっかりと花を開き、
懐かしさと、思いがけない新鮮さで、その花々に触れ合う私たちの意図などに構うことなく、
時に儚く、人工環境を彩りながら、したたかに生き抜いています。
小さな草花の魅力に足を止め、その凛とした姿に、不思議に心がときめく度に
自分自身の未熟さに、頭が下がります。

セリ科ヤブジラミの花
昨日、久しぶりにお会いした方に、
「まあ、あなた、何でもかんでも自分だけで、おやりになって、
他の人にも分けてあげないと駄目ですよ。」と、たしなめられてしまいました。
いったい何のことかと、思って聞き返すと、
「赤土も自然公園の監視員も全部、あなたが引き受けたら
他の人ができないじゃないですか。」と、おっしゃるのです。
赤土も自然公園の監視員も確かに県の委託業務ですが、
その報酬は、限度枠があり、報告書をどれだけ提出しても年間十数万円程度です。
ですから、生活はまったく成り立たちませんし、反対になり手がなくて困っている状態です。

キンポウゲ科シマキツネノボタン花
久米島は、沖縄県で一番最初に県立自然公園に指定され、
その当時の監視員だったかたは、今では考えられないほどの高収入だったようで、
「あっさ、一回、ボンベで海に入ったら、3万円貰えたさぁー、
でも、島の人には、チクヤー(密告者)って言われるから、いやな仕事さぁー」と言っていました。
きっと、その頃の報酬話が、今でも様々な形で引き継がれ、誤解を生んで、
とんでもない噂となり、高報酬を目的に仕事を独り占めにしているとでも思ったのでしょうか?
今は、日常のパトロールに要するガソリン代さえ、まかなうことができないのですから
「本当に、監視員の仕事をしたいという人がいるのなら、ぜひ、お願いしたいです。」
と、その実情を話すと、慌てたそぶりで、何も仰いませんでした。

ゴマノハグサ科トキワハゼ花
私は、自分が、何でもできるとは、決して思っているわけではありません、
実際、私自身の慌しい暮らしぶりは、
誰が見ても首を傾げたくなるくらい、無理をしているように見えるのかもしれません。
でも、必要だと感じたことは、上手でなくても、一生懸命やろうと、想っているだけなのです。
監視員は、この島の自然にとっても、暮らす人々にとっても、
こうして私達の足元に可憐に咲いている小さな生きもの達からの
切実な訴えが、無くならない限り、絶対に必要な存在、
地球環境の一員としての、人間の重要な役割だと信じているのです。
小さい草花の凛とした姿を目標に、今はただ、未熟な自分なりの毎日を
精一杯の勇気で前へ、少しでも明るい未来へと、進んでいこうと思っているのです。

キク科オニタビラコ花


↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
申し訳ないのですが、もし可能であれば2つともクリックして応援をお願いします!

全体がハコベに似ていて、瑠璃色の花を付けることから名付けられました。
その瑠璃色の花の中心部は、これもまた鮮やかな紅色をしています。
雄しべの花糸も赤く、アリよけの?長い毛が生えていて、
花粉袋のやくは黄色でよく目立ちます。

こんなに小さな、かわいい花なのですが、人によっては、かぶれる事もある
トリテルペンサポニンという成分を全草、含んでいるそうです。
サポニンは、石鹸やシャボン玉で知られるラテン語のシャボンと同じ語源で、
水と混ぜて振ると泡立つ性質があり、石鹸ほどではありませんが、表面張力を低下させます。
また、溶血作用、魚毒作用が強いため、昔は、イジュとともに、魚やタコなどを捕るための、
魚毒(ササ)として利用されました。
そのため、方言でササクサ、サクミンナとも言います。
少量なら生薬になるとはいえ、やはり毒なので家畜に与えると危険です。

ルリハコベの目立つ瑠璃色とは対照的ですが、
純白の可憐さで、私の目を惹く、リュウキュウコザクラの小さな花も素敵です。

初めて、この小さな桜草の花を見つけたのは、久米島の借家の庭でした。
春先のスミレの群生に混じって、ところどころに、
真っ白な木漏れ日が射した様にみえる場所がありました。
しゃがんで、それをよく見ると、小さな小さな、本当にかわいらしい桜草の花が、
ツンと上向きに咲いていました。
借家の庭では、ライトグリーンの柔らかな一年草のスズメのエンドウが、
絨毯のように敷き詰められて、その周りの芝生に混じってスミレの紫に
純白のリュウキュウコザクラ、そして、アクセントのようにルリハコベが、咲いています。

移り住んで間もない頃は、手の込んだガーデニングを夢見て、数種類のバラを植えたものですが、
人の手を必要とする観葉の植物は、肥料や水やりを怠れば、たちまち枯れてしまいます。
けれども、野に咲く草花達は、人の手など要せずとも季節ごとにしっかりと花を開き、
懐かしさと、思いがけない新鮮さで、その花々に触れ合う私たちの意図などに構うことなく、
時に儚く、人工環境を彩りながら、したたかに生き抜いています。
小さな草花の魅力に足を止め、その凛とした姿に、不思議に心がときめく度に
自分自身の未熟さに、頭が下がります。

セリ科ヤブジラミの花
昨日、久しぶりにお会いした方に、
「まあ、あなた、何でもかんでも自分だけで、おやりになって、
他の人にも分けてあげないと駄目ですよ。」と、たしなめられてしまいました。
いったい何のことかと、思って聞き返すと、
「赤土も自然公園の監視員も全部、あなたが引き受けたら
他の人ができないじゃないですか。」と、おっしゃるのです。
赤土も自然公園の監視員も確かに県の委託業務ですが、
その報酬は、限度枠があり、報告書をどれだけ提出しても年間十数万円程度です。
ですから、生活はまったく成り立たちませんし、反対になり手がなくて困っている状態です。

キンポウゲ科シマキツネノボタン花
久米島は、沖縄県で一番最初に県立自然公園に指定され、
その当時の監視員だったかたは、今では考えられないほどの高収入だったようで、
「あっさ、一回、ボンベで海に入ったら、3万円貰えたさぁー、
でも、島の人には、チクヤー(密告者)って言われるから、いやな仕事さぁー」と言っていました。
きっと、その頃の報酬話が、今でも様々な形で引き継がれ、誤解を生んで、
とんでもない噂となり、高報酬を目的に仕事を独り占めにしているとでも思ったのでしょうか?
今は、日常のパトロールに要するガソリン代さえ、まかなうことができないのですから
「本当に、監視員の仕事をしたいという人がいるのなら、ぜひ、お願いしたいです。」
と、その実情を話すと、慌てたそぶりで、何も仰いませんでした。

ゴマノハグサ科トキワハゼ花
私は、自分が、何でもできるとは、決して思っているわけではありません、
実際、私自身の慌しい暮らしぶりは、
誰が見ても首を傾げたくなるくらい、無理をしているように見えるのかもしれません。
でも、必要だと感じたことは、上手でなくても、一生懸命やろうと、想っているだけなのです。
監視員は、この島の自然にとっても、暮らす人々にとっても、
こうして私達の足元に可憐に咲いている小さな生きもの達からの
切実な訴えが、無くならない限り、絶対に必要な存在、
地球環境の一員としての、人間の重要な役割だと信じているのです。
小さい草花の凛とした姿を目標に、今はただ、未熟な自分なりの毎日を
精一杯の勇気で前へ、少しでも明るい未来へと、進んでいこうと思っているのです。

キク科オニタビラコ花


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申し訳ないのですが、もし可能であれば2つともクリックして応援をお願いします!

Posted by satou-n at 22:54│Comments(1)
│気づいてほしいこと
この記事へのコメント
一昨年貴館を訪ねさせて頂きました。またヤジャーガマのツアーで参加させて頂いた姪の、アメリカ人の件でもお世話になりました。
さてコメント、2008年ですが、ルリハコベの記事を見つけ、知識不足の点を補う事ができ、有難う御座いました。今年は、アカバナを見ようと北原を訪ねたのですが、何と、奥武の橋を久米島側に渡った泊側の草むら(今年は草刈りされていた)で、また養殖場側でも発見しました(後でその辺りは3人の方からハブの通り道と聞かされましたが)。ルリハコベも、閉鎖中の銭田の風の帰る森の芝生で、小群落を見る事ができました。
別件ですが、もう果実の頃ですが月桃や熊竹ランも探索して、余り人が見向きもしない植物や昆虫にも、興味いっぱいです。
今後、登録をさせて頂きましたので貴ブログ、楽しみにさせて頂きたいと思います。
さてコメント、2008年ですが、ルリハコベの記事を見つけ、知識不足の点を補う事ができ、有難う御座いました。今年は、アカバナを見ようと北原を訪ねたのですが、何と、奥武の橋を久米島側に渡った泊側の草むら(今年は草刈りされていた)で、また養殖場側でも発見しました(後でその辺りは3人の方からハブの通り道と聞かされましたが)。ルリハコベも、閉鎖中の銭田の風の帰る森の芝生で、小群落を見る事ができました。
別件ですが、もう果実の頃ですが月桃や熊竹ランも探索して、余り人が見向きもしない植物や昆虫にも、興味いっぱいです。
今後、登録をさせて頂きましたので貴ブログ、楽しみにさせて頂きたいと思います。
Posted by 石川 裕(ひろし) at 2023年06月12日 17:09
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