2006年07月08日

セッカの親子

閉館後のホタル館へ、

巣立ちしたばかりのセッカの幼鳥が持ち込まれました。おすまし

セッカの親子

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巣立ちしたばかりの幼い鳥は、上手に飛ぶことができないために

時折、心優しいこどもや大人たちの誤解を受け、

こうして、ホタル館へ運ばれてきます。

けれど、早く近くにいる親鳥の元へ帰して上げなくてはいけません。

セッカの親子

以前「鳥の思惑」で書いたように、日の暮れないうちに

返してあげなければ、親鳥がこどもをあきらめてしまうかもしれません。

帰しそびれた幼鳥の給餌は、以外かもしれませんが、

巣落ちした雛よりも、巣立ちした幼鳥のほうが、

人を恐れる学習をしているので、なかなか餌を食べてくれずに大変です。

小鳥は、消耗が激しいため、餌を与えないとすぐに弱ってしまうため

強制給仕を行いますが、

鳥にとっては、捕まえられて、無理やり餌を突っ込まれるわけですから

激しいストレスです。ムキー


さて、そう言った訳で、名残惜しそうなこども達に手を振ってもらい

幼鳥をサトウキビ畑に放すと、直ぐに親鳥が、鳴き声をあげながら、飛んできました。

幼鳥もまっしぐらに親鳥の元へ飛んでいきます。ヤッター!ニコニコ

セッカの親子

この日は、特徴のあるセッカの鳴き声が、

いつもより、ひときわ高く、嬉しそうに聞こえたのは、夕焼け空の穏やかな光と

『良かったね!』と、声を掛け合う人々の優しい空間に浸ることができたからでしょう。

やさしい気持ちをありがとうございました。

でも、誘拐犯にならないよう気をつけましょう ネ♪赤

人間の感情や思いやりは無くてはならないものです。

けれど、その時代のニーズや新しい情報を正しく受け止める志向性を持たない場合

安易に偏った状況を生み出してしまいます。

「適切な状況判断」この姿勢を保つことが、有無を言わせず飛び込んでくる、

野鳥や野生生物に対する保護活動の本質だと考えています。

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この記事へのコメント
 昔、毎日のように多摩川にいで、無心で釣り糸を垂らしていたころ、天からは絶えずセッカの声が降りてきました。
 ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ、・・、・・、・、・、・・・
 チャ、チャ、チャ、チャ、・・、・・、・、・、・・・
 麦藁ぼうしの広いふちから仰いで見上げると、
 それはいつも、誠にちっちゃい小鳥でした。
 挙がるときも鳴き、下るときもまた鳴き。
 行きは「今日も聞こえるだろうか」。帰りは「あの小鳥は何という名前なのだろう(「おお 雲雀」)でもないし」。名を知り得る間とはいえ、今では味えぬ時間だったかもしれません。
 
Posted by 川逸 at 2006年07月08日 01:03
沖縄では、鳴き声から
「チンチナー」と呼んで親しんでいます。

セミや鳥の特徴ある鳴き声が、方言となり
生き物たちとの関わりが身近で親しみのある
ものになっています。

これからも自然へのゆとりある呼び名付けを
続けて行きたいものです。
Posted by satou-n@ホタルの会 at 2006年07月09日 04:59
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