2007年07月27日

バード・エンジェル

ニッセイの「広がれ元気っ子」助成金の贈呈式に参加するため、

沖縄本島に付いた翌日、久米島町役場から、「フクロウの子どもを保護したので・・・。」

という緊急の連絡が入りました。

保護した場所が解れば、直ぐにもとの場所に返してほしいのですが、

状況がつかめないため、給餌方法を伝えて、久米島に帰るまでの間、

役場の皆さんに、そのフクロウのヒナの面倒をお願いしました。

バード・エンジェル

バード・エンジェルにほんブログ村 環境ブログへ

 ↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
申し訳ないのですが、もし可能であれば2つともクリックして応援をお願いします!

バード・エンジェル
 緑を守ることに賛同して、「ワタシタチノミドリ」との総合リンクをしています。
 ぜひ、多くの方のご協力をお願いいたします!


旅行中の私の手元には、アイランドホテルから預かったアミハラの5羽のヒナが、一緒です。

台風の後、ホテルの通路に巣ごと落ちていたのを保護して、ホタル館へ連絡してくれました。

アイランドホテルからは、以前にも2度、鳥の保護に協力していただいていて、

前日にも、窓にぶつかって動けなくなったスズメを、宿泊していらっしゃる方から委ねられ

ホタル館へと連絡があり、現在も、お預かりしています。

バード・エンジェル

そのときに、ホテルのフロントの方々に、環境省と動物病院の獣医さんたちが作られた

傷病鳥のケアの方法と野生の鳥を助けることや、

助けるつもりが、ヒナの誘拐になってしまう状況について詳しく書かれた

パンフレットを持って行きました。

アイランドホテルに宿泊される心優しい方々から、傷ついたり、巣から落ちたりした鳥について

ご相談を受けた場合の対処に、このホテルのスタッフの方々ならきっと、

役に立てて下さると考えたからです。

バード・エンジェル

お預かりしているアミハラは、旅行中でも四六時中、餌やりを欠かさずに扱っていたのですが、

5羽のうち、体力のない2羽は、旅の疲れもあったのか、昨日、落鳥してしまいました。

窓にぶつかったスズメも、下半身は麻痺したままで、現在、強制給餌を行っています。

役場の方に面倒を見ていただいていたフクロウは、驚いたことに、

以前と同じ、リュウキュウコノハズクでした。

その上、保護された場所も同じ場所、大きさも、あれから成長したことを考えると、

たぶん間違いなく、このリュウキュウコノハズクは、子ども達が保護してくれた、

あの日のリュウキュウコノハズクです。

ちょこんと、耳が立ち始めて、真っ白だった羽毛は、木の葉色に生え変わり

益々かわいらしくなっています。

「大変だったでしょう、お疲れ様です。」と、役場の方々に声をかけると、

普段は、生きもの等、興味のない素振りをしていた係長が、

真っ先に朝、昼、晩と、欠かさず餌を与えていたらしく、

皆一斉に「お礼は、こちらに」と、笑いながら応えてくれました。

「かわいいなぁ、本当にかわいなぁ。」と、

目じりの下がった本当に優しい顔をしている係長を囲んで、

役場の皆さんも、リュウキュウコノハズクの命を助けるための共有感に包まれています。

”命を助ける”なんて、大げさに聞こえるかもしれませんが、野生の生きもの達にとって

食べることほど、生死に関わる重要なことは無いのです。

人の手に落ちてしまった野生の生きもの達は、めったなことでは、食べてくれませんから、

強制給餌を行わない場合は、ほとんど餓死に至ります。

だからといって、強制給餌には、ストレスが付きものですから、

餌を与えるのは、本当に大変なのです。

話を伺いながら、以前、この島にいらした獣医さんが貸してくださった本の中で、

鳥を助けて、獣医さんの手元に届けたり、一緒に飼養を手伝ったりする方々を

『バード・エンジェル』と呼んでいたことを思い出しました。

バード・エンジェル

アイランドホテルのスタッフや、目の前の役場の方々や、今までも、沢山の鳥達を、

微力な私の元まで、届けてくれた、

素直な心を持った多くの子ども達、かつて子どもだった大人達、

特別な技術や資格を持っている訳ではないけれど、

宝石のように美しい『命を救おう』とする、最も尊い人間としての想いを、

私も、本当に一生懸命、受け取り、

持ち続けることが出来るように、これからも努力していこうと想いました。

たとえ、委ねられ、託された命を救うことが出来なくても、

それが、どんなに辛いことでも

私達は、地球に暮らす『バード・エンジェル』 

真にやさしい人間として、しなやかに逞しく、生命のつながりの中で、共に生きてゆきましょう。

バード・エンジェルにほんブログ村 環境ブログへ

 ↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
申し訳ないのですが、もし可能であれば2つともクリックして応援をお願いします!

バード・エンジェル
 緑を守ることに賛同して、「ワタシタチノミドリ」との総合リンクをしています。
 ぜひ、多くの方のご協力をお願いいたします!







同じカテゴリー(傷病鳥や保護動物)の記事

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。