2006年05月18日

ホタル再び!

今夜のガイドは、陸生のホタルの案内です。

お母さんと大学生の娘さんのお二人は、福岡のご出身で、

娘さんが琉球大学観光学科の2年生。

沖縄本島には無い自然を求めて久米島を訪れたそうです。やし

ホタルの生息環境を一通り説明し終える頃、

光り始めたのが、印象の強いクロイワボタル。ニコニコ

ホタル再び!

ハブに細心の注意を図りながら、移動してホタルを観賞していただきました。

風をよけた一角にオキナワスジボタルの群があり、

そこでは、お二人がそろって感嘆の声を上げてくれました。ニコニコ

沖縄本島や久米島の30年ほどの激変振りを私から聞かされたお母さんは、

帰りの車中で、「沖縄の観光はどうなるんでしょう?」と不安げに質問されました。

娘さんの将来を掛け合わせて、優しいお母さんの口からこぼれた灰色の言葉。



どんなときでも、覚悟を決めた私の答えは染まらない沖縄の色です。

「大丈夫、だいじょうぶ!、なんくるナイサーです!」晴れ

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この記事へのコメント
佐藤さん,教えてください。
クメジマボタルの光は青白く見えたのですが,クロイワボタルやスジボタルではまた光の色は異なるのでしょうか?
自分はまだクメジマボタルしか実物を見たことないのでわからないのですが,ホタルの種類によっても発する光の色とか違うのかな?
(昔,ルシフェラーゼが入った試薬を使ったことがあるけどそのときは青白じゃなく黄色だったな)

それから,自分のブログにコメント中で佐藤さんに質問している方がいらっしゃいました。よろしければ返事してあげていただければ幸いです,お手数かけます。
Posted by KI at 2006年05月19日 18:18
すみません。
質問している人が居ると書きましたが,よくよく読んでみると質問というほどのものでもなさそうですね(^^;)
でも,ちゅら島物語ってサイトはよくしっているけど雑誌も出しているんですかね~
Posted by KI at 2006年05月19日 19:28
ホタルの光は、ご指摘のようにたんぱく質のルシェフェリンに、酵素(ルシェフェラーゼ)が働いて、その一部が酸化されるときに出る光エネルギーであり、私達の目には黄色に近い色に見えます。もっとも、周囲の明るさによって、見え方が違うらしく、まだ薄明るい頃では、黄色味が強く、暗くなってからだと青緑色の光として感じるらしいのです。周りの植物の緑の照り返しの光が、どうも黄色味を強く感じさせるらしいのです。
クロイワボタルは、日没後わずか1時間ほどの間しか光りません。そのため、ほとんどが黄色く見えます。クメジマボタルも日没直後では、より黄色く、夜が更けてくると次第に黄緑色味が強くなります。青白く見えたという印象は
この現象がまず考えられます。同時刻で比較すると、ホタルの種類によっても微妙に光の色の見え方が異なります。もっとも黄色く見える(橙色に近い)のが、クロイワボタル、次いで黄色から緑黄色のクメジマボタル、オキナワスジボタルは見た目により青白く見えます。これは、ホタルの光の波長がごくわずかですが、この3種類で少しずつ短くなっている(そのためより青く見える、逆だとより赤く見える)ことが考えられます。約560ナノメートルの波長がホタルの光とされていますが、種類によって微妙に異なっているのではないかと思われます。勉強不足ですみません。物理・化学が専門の人により詳しく聞いたほうが良いのかもしれません・・・。
Posted by satou-f@ホタルの会 at 2006年05月19日 19:59
佐藤fさん,お久しぶりです。
ありがとうございます。自分はルシフェリンとかが専門ではないのですが,大学院のときに特定の細胞を検出するのにルシフェラーゼ標識を使っていたことがあるので,久米島で見かけ上,青白い光を見たときは「あれ?」と少し思いました。
 自分にはあの夜,すごく青白く見えたのですがご説明によると,実はそうではないということなのですね。青系の光は,560nmなんかではなく500nm以下になってしまうので,ホタルが実際にblue領域の光を出していることはあり得ないということですね。

クメジマボタルがかなり青白く見えてしまったのは実は周囲環境の光加減によって黄色味が相殺されたのかもしれないし, 種類によるわずかな光の波長の差異もあったのかもしれないということですね。

後者であれば,ルシフェリン-ルシフェラーゼ反応系の特異性。もし,どのホタルも同一構造の基質を持つならばルシフェラーゼ蛋白質の種類差という方向に話が進みそうなんでしょうけど,きっとどこかでそういう研究がなされているんでしょうね。

 だとすれば,自分のブログにタングステンフィルムで写した青白いクメジマボタルの光を掲載してしまったのは,ちとまずかったかもしれないです(^^;)。
自分,調査不足したり,しったかーやらかしたりで間違ったこと書いたりして,よくミスするんですよ(^^;)
 

 
Posted by KI at 2006年05月19日 21:17
ホタルの撮影は、実際見ているままの光の状態をを写しこんでいるのではなく、写真という道具を使って、被写体のイメージを写真の持つ限界性を感じつつも、本人の希望や願望をある程度自己満足(納得、妥協)しながら写しこんでいるのだと思います。
自然な色(見た目)や飛ぶ姿にこだわった写真を撮る人もいれば、夕闇を青、群青、あるいは漆黒の闇といったイメージでホタルの光を写しこむ人もいます。昼間のような背景でもって、ホタルの光をイメージする人もいれば、そうでない人もいます。感じたイメージを大切にするため、KIさんのようにタングステンフィルムを使用する人や、青い光に感光する乳剤が塗ってあって感光すると黄色に発色するフィルムをわざわざ使って撮影する人もいます。
それが、独自の写真を作り出す個性になると思います。
Posted by satou-f@ホタルの会 at 2006年05月19日 22:09
昨日、「同時刻で比較すると、ホタルの種類によっても微妙に光の色の見え方が異なります。・・・これは、ホタルの光の波長がごくわずかですが、この3種類で少しずつ短くなっている・・・種類によって微妙に異なっているのではないかと思われます。」と紹介しましたが、これはやはり間違っていると思いなおしました。
ホタルの光の腹部(発光器)から発する色は、皆ほぼ同様に黄色ですから、同時刻に色が違って見えるのは、単純に発光する(飛翔する)場所が違っているために生じる現象ではないかと思いました。オキナワスジボタルは、メスが樹冠の葉の上に静止してオスを呼ぶために光っていることも多いので、盛んに森の上空まで飛翔します。この時に空の明るさと対照的に漆黒の闇のような森の上空を飛翔することになります。この時の光が、青白く見えたのではないか?さらに、目の前で繰り広げられるホタルの舞い(クロイワボタルやクメジマボタル)は、暗がりではあっても周りの緑がわずかに見ている人の目に投影されて(近距離なので)より黄色く見えたのでは?と思ったのです。
いずれにしても、ホタルの種類間における波長のわずかな違いは(ないかもしれませんが、たとえあったとしても・・・)、人の目では明瞭に識別できないのではと思ったのです。
Posted by satou-f@ホタルの会 at 2006年05月20日 10:35
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