2010年05月24日
アカギカメムシと集落清掃
「アカギカメムシは、アカメガシワの樹(新芽やつぼみ花、実など)の汁を吸うだけで、
農作物にも人にも被害を与える事のない、至っておとなしい昆虫ですから、
なぁんにも、心配する事はありませんよ。
すでに絶滅しているかもかもしれないと、心配していたんですよ。」と、
館長に告げられた大田副町長は、安心し喜んで帰っていかれました。
こうした些細な事でも、島のことを考えて、正しい応えを求めるために、
ホタル館に足を運んで下さる大田副町長に、頭が下がります。
5月末のこの時期は、沖縄では、アブシバレーと言う虫払いの日です。
そのため、集落内外の清掃を、広く呼びかけ、みんなで協力して集落の草刈を行ないます。
私たちの暮している久間地(くまじ)は、過疎が進み、地番も無くなるほど小さな集落ですが、
年に2回の、この作業には、皆、ここぞとばかりにがんばって、今まで、気にしながらも
中々、手を付けられなかった川掃除や、公民館の周辺を、きれいにしていました。
区長さんは、「年々、人手が減っていって、大変だけど、久間地の集落は、
人や家畜の暮す場所だから、除草剤に頼らないで、がんばるさぁ。」と、仰っていました。
恥ずかしながら、ホタル館での毎日の忙しさを優先する為に、ほとんど、眠りに帰るだけの
借家の我が家は、この集落清掃と同じくらいの頻度でしか草刈をする事がなく、
また、草がぼうぼうで、樹木の生い茂る環境を、
個人的には、疎ましいと感じる事がなかったため、随分、見た目が荒れ果てて見えました。
これでは、家を貸してくださっている大家さんにとっても
久間地集落の皆さんにとっても、家屋敷の手入れもしない
怠け者と想われても当然かもしれません。
私は、久米島のことを、一生懸命な想いで大切にしています。
でも、それよりも、きっと、もっと、地域の人が感じる歯がゆさは、自分達の生まれ育った地域を、
同じような視点で大切にしてもらえない、切なさの方だと気づくことで、気持ちが楽になりました。
久米島には、地縁も血縁もなく、ホタル館のために、移り住んでは来ましたが、
子ども達は、「久間地の人達は、おれ達が挨拶すると、笑って挨拶を返してくれるから
おれ達は、ここが大好き、ずっ~と、久間地に住みたい。」と言います。
少ない地域のお年寄りや、近所の子ども達と、仲良くなって、信頼を結んでいるのは、
私の頼もしい子ども達のようです。
小さな頃から、いじめられていた中学生の長男は、この夏、地域のエイサーにも参加します。
彼らは、いつの間にか、自分達の居場所を地域の中にしっかりと根付かせて、
その一員としての役割で、地域の人の心に、
地縁や血縁を超えた、久間地育ちという誇りと希望を、もたらしていたようです。
環境の変化は、自然だけでなく、社会にも、当然、起こりますが、
大切な事は、その変わり目の節に気づき、しっかりと向き合うことだと、想うのです。
アカギカメムシが、この島ですっかり見られなくなってしまった理由や、
昔から続けてきた、集落内外の清掃作業の本当の価値を、再認識する事、
子ども達が成長するように、私たち大人も、未来に希望を、抱けるように
これからも、一生懸命がんばっていきたいと想います。
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
クリックの応援、ありがとうございます!
農作物にも人にも被害を与える事のない、至っておとなしい昆虫ですから、
なぁんにも、心配する事はありませんよ。
すでに絶滅しているかもかもしれないと、心配していたんですよ。」と、
館長に告げられた大田副町長は、安心し喜んで帰っていかれました。
こうした些細な事でも、島のことを考えて、正しい応えを求めるために、
ホタル館に足を運んで下さる大田副町長に、頭が下がります。
5月末のこの時期は、沖縄では、アブシバレーと言う虫払いの日です。
そのため、集落内外の清掃を、広く呼びかけ、みんなで協力して集落の草刈を行ないます。
私たちの暮している久間地(くまじ)は、過疎が進み、地番も無くなるほど小さな集落ですが、
年に2回の、この作業には、皆、ここぞとばかりにがんばって、今まで、気にしながらも
中々、手を付けられなかった川掃除や、公民館の周辺を、きれいにしていました。
区長さんは、「年々、人手が減っていって、大変だけど、久間地の集落は、
人や家畜の暮す場所だから、除草剤に頼らないで、がんばるさぁ。」と、仰っていました。
恥ずかしながら、ホタル館での毎日の忙しさを優先する為に、ほとんど、眠りに帰るだけの
借家の我が家は、この集落清掃と同じくらいの頻度でしか草刈をする事がなく、
また、草がぼうぼうで、樹木の生い茂る環境を、
個人的には、疎ましいと感じる事がなかったため、随分、見た目が荒れ果てて見えました。
これでは、家を貸してくださっている大家さんにとっても
久間地集落の皆さんにとっても、家屋敷の手入れもしない
怠け者と想われても当然かもしれません。
私は、久米島のことを、一生懸命な想いで大切にしています。
でも、それよりも、きっと、もっと、地域の人が感じる歯がゆさは、自分達の生まれ育った地域を、
同じような視点で大切にしてもらえない、切なさの方だと気づくことで、気持ちが楽になりました。
久米島には、地縁も血縁もなく、ホタル館のために、移り住んでは来ましたが、
子ども達は、「久間地の人達は、おれ達が挨拶すると、笑って挨拶を返してくれるから
おれ達は、ここが大好き、ずっ~と、久間地に住みたい。」と言います。
少ない地域のお年寄りや、近所の子ども達と、仲良くなって、信頼を結んでいるのは、
私の頼もしい子ども達のようです。
小さな頃から、いじめられていた中学生の長男は、この夏、地域のエイサーにも参加します。
彼らは、いつの間にか、自分達の居場所を地域の中にしっかりと根付かせて、
その一員としての役割で、地域の人の心に、
地縁や血縁を超えた、久間地育ちという誇りと希望を、もたらしていたようです。
環境の変化は、自然だけでなく、社会にも、当然、起こりますが、
大切な事は、その変わり目の節に気づき、しっかりと向き合うことだと、想うのです。
アカギカメムシが、この島ですっかり見られなくなってしまった理由や、
昔から続けてきた、集落内外の清掃作業の本当の価値を、再認識する事、
子ども達が成長するように、私たち大人も、未来に希望を、抱けるように
これからも、一生懸命がんばっていきたいと想います。
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
クリックの応援、ありがとうございます!
Posted by satou-n at 19:35│Comments(0)
│ホタルとつながる生きもの達
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。