2006年08月21日

風にのって、

ホタル館のホタルビオトープに、台風10号の影響で、

昨日から珍しいお客さんが来島しています。

沖縄には生息していないのに、誰もが名前を知っているというトンボ。

それは、なんとアカトンボ。びっくり!

沖縄で、アカトンボと呼ばれているのは、ほとんどが、タイリクショウジョウトンボのことです。

風にのって、
 未成熟の雌

このトンボの正式な名前は、タイリクアキアカネ。

名前の由来は、大陸に生息していて秋にでる茜色(あかねいろ)のトンボと言う意味だそうです。

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本当なら、9月中旬から沖縄に吹き始める

いわゆるミーニシ(新北風)の吹く季節に、時々発見されるトンボです。

トンボ好きな人たちから、迷トンボと呼ばれ、この時期の風物詩として珍重されています。

毎回、貴重な野鳥の情報や資料を提供して頂いている会員の喜屋武さんからも

「小さなトンボを見つけた、見てほしい。」と連絡があり、

確認してみると、成熟間近いタイリクアキアカネの雄でした。

風にのって、

この前日まで、台風10号が、九州に接近し縦断する影響で、

反時計回りに吹き込む、10m前後の西北西の風が、

大陸から久米島に向かって吹き続けていました。

どうやらタイリクアキアカネは、この風に乗って、飛んできたらしいのです。

ところがこの日、風が西から南へと方角を変え、南東の風が、一日だけ吹き込みました。

その風に乗って、今度はものすごい数のウスバキトンボが、飛んできました。

たくさんのウスバキトンボが飛来したあの日に、

小さなタイリクアキアカネを見つけ出していたのは、さすが喜屋武さんです。びっくり!

この日の夕方には、千個体に及ぶたくさんのウスバキトンボが、

ホタル館周辺の芝生から、森の上空に至る広範囲を、さかんに飛び交っていました。

風にのって、

いつの間にか、ギンヤンマ類も、ウスバキトンボを食事のために飛来しています。

沢山のトンボに混じって、フィリピン型のリュウキュウムラサキの雄の姿も見えます。

カジフチマーレー(風にのってやって来るトンボ)で賑わうホタル・ビオトープは、

餌が豊富で、産卵場所にも適した場所なのです。ニコニコ

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この記事へのコメント
 7月下旬、千葉の田んぼで、連結打空しているのがいました。
 呆れて知人を手招きして、「ほら」と指差したら、絶句したのち笑いながら撮影していました。2ヶ月早すぎですがね。
 採卵し、卵を知人に送る際、「卵送っていいですか?ノシメの。」
 「・・・・。ノシメ?・・・。何で?」
 あれは今年中に発生が進むのでしょうか・・。

 因みにマルタン産卵は快哉でしたが、今年は「連結」くらいは見られるでしょうか。「いつか交尾押さえたいね」と、皆、口をそろえますが、多分内心は(一生撮影なんてできないだろうな)
 しかし一生ものの浪漫ではあります。
 あれだけ♀が多く産卵しにくるのだから、いつどこで・・・
 今年は、この時期になっても、7割は新鮮です。やはり長い梅雨のせいだったのでしょうか。
 今日も♂は「シュトゥルム・ウント・ドランク」で過ぎ去りました・・・。
Posted by 川逸 at 2006年08月21日 01:38
川逸さんありがとうございます。

トンボの世界も異変が続いていると捉えてもいいのでしょうか。

ウスバキトンボが、大挙して飛来した日の夜、
家の網戸にびっしりとウスバキトンボが張り付いていたので
本当に驚いたそうです。

あまりの数に怖ろしくて、「これは異常気象のせいなの?」
子供の通う保育所の先生が話していました。

風にのって、トンボがやって来ることは、
「絶対トレビアね。」と言ってました。(笑)
Posted by satou-f@ホタルの会 at 2006年08月22日 02:25
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