2010年06月26日
迷子にされたメジロのヒナ
「友達が、道に落ちていたからって、持ってきてたよぉ~。」と、
息子から手渡されたのは、巣立ち直後のメジロのヒナ
。

「あちゃ~、ダメだよ、直ぐに元の場所に戻さないと、お母さんが探し回ってるからね。」
今日は、大岳小学校の親子レクを、ホタル館で行っていたのですが、
なんと、その最中に、メジロのヒナが持ち込まれてしまいました。



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息子から手渡されたのは、巣立ち直後のメジロのヒナ


「あちゃ~、ダメだよ、直ぐに元の場所に戻さないと、お母さんが探し回ってるからね。」
今日は、大岳小学校の親子レクを、ホタル館で行っていたのですが、
なんと、その最中に、メジロのヒナが持ち込まれてしまいました。



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鳥は、人間から見たら、”まだ無理でしょ!”って思う位の時期に、巣立ちする鳥がいて、
最近見つけたサンコウチョウや、このメジロも、とっても早く巣から、出てしまうんだよ。
でも、必ず近くにお母さんがいて、見守っているはずだから、
とにかく早く元の場所に連れて行こうね。と言うと、息子は、直ぐに友達に連絡して、
メジロのヒナが居た場所を、教えてもらおうとしましたが、連絡がつきません。
この時期のヒナは、餌を沢山食べます。
このままほっておく事は出来ないので、レクの合間に、ホタル館に常備してあった
メジロの餌を作って、ヒナの口元に持って行きましたが、
既に人を警戒する事を覚えたヒナは、容易には、口を開けてはくれません。

それでも、何度かトライして、親を呼ぶ時のさえずりの隙間の口元に餌を近づけて
何とか、餌を食べさせることが出来ました。
それを見ていた、子ども達は、当然、「かわいい~。」「さわりた~い。」
「餌をあげた~い。」を連発します。
「だよねぇ~、でも、ごめんね、この鳥さんは、今、迷子で、とっても心細い気持なの。
みんなが、どんなに優しくしてあげるつもりでも、この鳥さんからすれば、
でっかい怪獣みたいで、とっても恐いと、思っているんだよ。

もちろん、おばさんのことも恐いはずだから、早く、お母さんのところに返してあげようね。」
すると、「なんでぇ~、エサ、食べてるさぁ。」という子がいます。
「でも、おばちゃんは、この鳥に、エサの取り方を教えてあげることができないし、
一緒におしゃべりしたり、いろんな所に飛んでいくことが出来ないよ。
あなた、迷子になって、仕方ないから、鳥とか、ヘビとかのお母さんでもいい?」
と言うと、パァッと、明るい笑顔になって、「早く、返してあげてね!」と言ってくれました。

しばらくして、親子レクが無事に終わる頃、タイミング良く友達と連絡が取れた息子から、
メジロのヒナを見つけた場所を教えてもらう事が出来ました。
そこは、ホタル館からそれほど遠くなく、人や車の通りの少ない木立の茂る場所でしたから、
メジロのヒナを、高い木の枝にそっと置いてあげる事が出来ました。
(カラスやネコのいるような場所では、一応安全を考慮して、籠に入れてから親を待ちます。)
かなり、時間が経っている事や、拾った場所にずれが無いかが気になりましたが、
数分もすると、メジロの成鳥がやってきましたが、
期待を裏切り、残念ながら、このメジロは、親ではないようでした。
でも、遠くのほうで、親メジロが鳴いているのか、敏感に反応して、声のする方に顔を上げると、
メジロのヒナは、少しずつ、飛んで、林の奥に移動していきました。

たとえどんなに幼くても、自然の生きもの達が兼ね備えている
逞しさや、しなやかさを、見守る自制心がなければ、こうした関わりを持つべきではないと
私自身は、経験を繰り返して、得ることができましたが、初めて体験する
私の息子は、この切ない想いを、不安ながらも一生懸命に理解しようと、努めているようでした。
夕暮れの森を、何度も振り返る息子の背中を眺めながら、
可愛いメジロのヒナ達のフワフワの身体いっぱいに、漲らせている生きる姿を、
私たち人間が、本当に、愛しいと想うのなら、

この小さな生きもの達に差し伸べる行動は、人の腕で、餌を与える事よりも
この島の自然の痛みを手当てするための
赤土の流出を抑え、農薬や除草剤を減らすことが、本当の優しさだと、想うのです。



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最近見つけたサンコウチョウや、このメジロも、とっても早く巣から、出てしまうんだよ。
でも、必ず近くにお母さんがいて、見守っているはずだから、
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メジロのヒナが居た場所を、教えてもらおうとしましたが、連絡がつきません。
この時期のヒナは、餌を沢山食べます。
このままほっておく事は出来ないので、レクの合間に、ホタル館に常備してあった
メジロの餌を作って、ヒナの口元に持って行きましたが、
既に人を警戒する事を覚えたヒナは、容易には、口を開けてはくれません。

それでも、何度かトライして、親を呼ぶ時のさえずりの隙間の口元に餌を近づけて
何とか、餌を食べさせることが出来ました。
それを見ていた、子ども達は、当然、「かわいい~。」「さわりた~い。」
「餌をあげた~い。」を連発します。
「だよねぇ~、でも、ごめんね、この鳥さんは、今、迷子で、とっても心細い気持なの。
みんなが、どんなに優しくしてあげるつもりでも、この鳥さんからすれば、
でっかい怪獣みたいで、とっても恐いと、思っているんだよ。

もちろん、おばさんのことも恐いはずだから、早く、お母さんのところに返してあげようね。」
すると、「なんでぇ~、エサ、食べてるさぁ。」という子がいます。
「でも、おばちゃんは、この鳥に、エサの取り方を教えてあげることができないし、
一緒におしゃべりしたり、いろんな所に飛んでいくことが出来ないよ。
あなた、迷子になって、仕方ないから、鳥とか、ヘビとかのお母さんでもいい?」
と言うと、パァッと、明るい笑顔になって、「早く、返してあげてね!」と言ってくれました。

しばらくして、親子レクが無事に終わる頃、タイミング良く友達と連絡が取れた息子から、
メジロのヒナを見つけた場所を教えてもらう事が出来ました。
そこは、ホタル館からそれほど遠くなく、人や車の通りの少ない木立の茂る場所でしたから、
メジロのヒナを、高い木の枝にそっと置いてあげる事が出来ました。
(カラスやネコのいるような場所では、一応安全を考慮して、籠に入れてから親を待ちます。)
かなり、時間が経っている事や、拾った場所にずれが無いかが気になりましたが、
数分もすると、メジロの成鳥がやってきましたが、
期待を裏切り、残念ながら、このメジロは、親ではないようでした。
でも、遠くのほうで、親メジロが鳴いているのか、敏感に反応して、声のする方に顔を上げると、
メジロのヒナは、少しずつ、飛んで、林の奥に移動していきました。

たとえどんなに幼くても、自然の生きもの達が兼ね備えている
逞しさや、しなやかさを、見守る自制心がなければ、こうした関わりを持つべきではないと
私自身は、経験を繰り返して、得ることができましたが、初めて体験する
私の息子は、この切ない想いを、不安ながらも一生懸命に理解しようと、努めているようでした。
夕暮れの森を、何度も振り返る息子の背中を眺めながら、
可愛いメジロのヒナ達のフワフワの身体いっぱいに、漲らせている生きる姿を、
私たち人間が、本当に、愛しいと想うのなら、

この小さな生きもの達に差し伸べる行動は、人の腕で、餌を与える事よりも
この島の自然の痛みを手当てするための
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Posted by satou-n at 22:52│Comments(0)
│ホタルとつながる生きもの達
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