2010年01月22日
イイギリの育つラムサール条約登録湿地の久米島
一年中、落葉する事のない緑の林の中に、時折見える赤や黄色の鮮やかさは、
単調に思えがちな島の風景に、見事なアクセントを施してくれます。
燃えるようなハゼノキの赤い色や、
ビタミンカラーのイヌビワの葉っぱ、
植物は、その美しい魅力で、多くの人に、自然への興味を、伝える事ができます。
それは、私たちは、こうした美しいと感じる色彩や形に、共感する事に抵抗感が無く
多くの人が、美しさを感じる自分自身の率直な反応を、好ましく感じていて
何よりも多くの人にも受け入れてもらえるという、安心の持てる感情だからだと想います。
その反面、こうした説明の要らない、美しさやかわいらしさが、
一般的ではない生きものや風景について、
多くの人に興味を持ってもらうことは、とても難しいことです。
久米島のラムサール条約に登録された湿地や、そこに生息するキクザトサワヘビは、
まさに、こうした難しさを背景にしているため、地元の久米島の人々にとっても
どう、表現したらよいのかを、戸惑っている心境だと想います。
久米島の特異性を、その存在自体が、表現していると言われている
キクザトサワヘビに対する印象は、残念ながら、多くの人が好まない爬虫類のヘビで、
その生息環境も、人が圧倒されるような広大さは、ありません。
そのため、久米島のラムサール登録湿地を表現する事は、とても難しいのです。
しかし、その難しさが、返って、この久米島の特異性を引き立て、
何処にもない、不思議な魅力を持っていることの裏づけになることに、
気づいてほしいと考えています。
自然の素晴らしさは、人目を引くだけに、決して止まりません。
その奥深い真髄には、人間にとっての、文学や芸術、音楽や科学や医療、
溢れるほどの謎とその解明の喜びの全てが、秘められているのです。
美しい自然が、容易に誘ってくれる入り口から入って出て行くだけでなく、
自分達が生きて暮らしている同じ場所に、棲んでいる生きもの達について、知る事や
その生きもの達と共に暮せるように配慮する事は、本当は、ごく当たり前のことだと想うのです。
この島にが、この沖縄に、この日本に、そして、この地球に、
私たち人間が、生きてゆく事ができる。
その説明は、とても複雑ですが、
単純に言えば、生きもの達が、いるから私たちは生きてゆけるのです。
こうした自然との付き合い方を、知るためにも、
ワークショップにぜひ、参加してみてください。
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Posted by satou-n at 23:01│Comments(2)
│気づいてほしいこと
この記事へのコメント
写真が本当にきれいです。学校の課題に疲れるとみてます^^
今合宿で新潟にいるんですが、久米島の自然の色鮮やかとは違う、一面真っ白な雪景色もまた違った華やかさできれいですv
写真UP楽しみにしています。もちろん文字も読んでます(笑)
今合宿で新潟にいるんですが、久米島の自然の色鮮やかとは違う、一面真っ白な雪景色もまた違った華やかさできれいですv
写真UP楽しみにしています。もちろん文字も読んでます(笑)
Posted by ちょく at 2010年01月27日 10:30
ちょく 君、コメントをありがとうございます。
新潟での合宿なんて、いいですね~。
真っ白な世界だと、黒を色として、感じることができるので、ちょく君にとって、
なかなか勉強になる事でしょうね。がんばってください。
最近、子ども達は、生きものカード作りのために結構上手に絵を書けるようになりましたよ。ちょく君にも見てもらいたいです。
写真は、がんばってますよ~、もちろん文字も(笑)、これからも楽しみにしてくださいね。
新潟での合宿なんて、いいですね~。
真っ白な世界だと、黒を色として、感じることができるので、ちょく君にとって、
なかなか勉強になる事でしょうね。がんばってください。
最近、子ども達は、生きものカード作りのために結構上手に絵を書けるようになりましたよ。ちょく君にも見てもらいたいです。
写真は、がんばってますよ~、もちろん文字も(笑)、これからも楽しみにしてくださいね。
Posted by satou-n at 2010年02月02日 08:57
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