2012年02月01日
これなーんだ!
そうです。

久米島ホタル館でも以前飼育していたことのある、アマミサソリモドキでした。

残念ながら、持ってこられた数時間後に、死んでしまいましたが、
その時の個体は、標本として、ホタル館に展示しています。
現在、新たにオスの成体と、亜成体の2匹を飼育展示中です。

サソリモドキは、クモとサソリの合いの子の様な特異な形態を持つ動物で、
分類学上は、クモ網ムチサソリ目サソリモドキ科に属します。
北米南部とメキシコ、アジアの熱帯、亜熱帯が、おもな分布域で、
現在知られている種類は70種ほどだそうです。
サソリモドキには、サソリのような毒針は無いのですが、
尾のむちの先から、スプレーの様に酸を主成分とした毒液を発射します。

飼育していた時の事ですが、メンテナンスの時に、
サソリモドキが身を守るために発射した、その匂いを嗅いだ事があります。
この酸は、お酢の様な匂いだと言われていましたが、
ガラス越しの攻撃でも、その鼻を突くような刺激臭は、結構威力がありました。

毒液は、皮膚に付くとピリピリと痛み、目にはいると危険です。
数分で赤く腫れ皮膚炎を起こすとされているので、十分注意が必要です。
あつかうときは、とても優しくしてあげなくっちゃね。

久米島には九州南部から奄美諸島などにかけて分布している
アマミサソリモドキが、生息しているといわれていますが、
昨年、ホタル館に来られたサソリモドキの研究者は、
亜種、又は別種の可能性があると、調査されていました。
日本には、このアマミサソリモドキの、近似種のタイワンサソリモドキが
八重山諸島と多良間島に生息しています。

このアマミサソリモドキの標本と写真を展示を、見た島の人からは、大抵、
「これって、久米島にいるのか?」と、質問されます。
久米島だけでなく、こうした土中に隠れ住む生きものを、目にすることがないので、
その存在に気づいた時には、島の自然の価値観を、見直してくれる人もいます。
小さな島の久米島は、自然の生きもの達も小さなものが多いのです。
でも、その小さな生きもの達が、この島特有であるという事を知る時、
久米島に棲んでいるこうした生きものたちに、気づく人も少ない中で
いつの間にか、居なくなってしまうことがないように、
島の自然環境を保全するための努力や、その理解を進めるための学びは、
とても大切な事だと考えています。

久米島ホタル館で行う、こうした生きものの展示は、
その大切な役割だと信じ、久米島ホタルの会では、
一生懸命に、飼育や解説を行っています。

ぜひ、久米島ホタル館に来て、見てくださいね!



↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
クリックの応援、ありがとうございます!

久米島ホタル館でも以前飼育していたことのある、アマミサソリモドキでした。

残念ながら、持ってこられた数時間後に、死んでしまいましたが、
その時の個体は、標本として、ホタル館に展示しています。
現在、新たにオスの成体と、亜成体の2匹を飼育展示中です。

サソリモドキは、クモとサソリの合いの子の様な特異な形態を持つ動物で、
分類学上は、クモ網ムチサソリ目サソリモドキ科に属します。
北米南部とメキシコ、アジアの熱帯、亜熱帯が、おもな分布域で、
現在知られている種類は70種ほどだそうです。
サソリモドキには、サソリのような毒針は無いのですが、
尾のむちの先から、スプレーの様に酸を主成分とした毒液を発射します。

飼育していた時の事ですが、メンテナンスの時に、
サソリモドキが身を守るために発射した、その匂いを嗅いだ事があります。
この酸は、お酢の様な匂いだと言われていましたが、
ガラス越しの攻撃でも、その鼻を突くような刺激臭は、結構威力がありました。

毒液は、皮膚に付くとピリピリと痛み、目にはいると危険です。
数分で赤く腫れ皮膚炎を起こすとされているので、十分注意が必要です。
あつかうときは、とても優しくしてあげなくっちゃね。


久米島には九州南部から奄美諸島などにかけて分布している
アマミサソリモドキが、生息しているといわれていますが、
昨年、ホタル館に来られたサソリモドキの研究者は、
亜種、又は別種の可能性があると、調査されていました。
日本には、このアマミサソリモドキの、近似種のタイワンサソリモドキが
八重山諸島と多良間島に生息しています。

このアマミサソリモドキの標本と写真を展示を、見た島の人からは、大抵、
「これって、久米島にいるのか?」と、質問されます。
久米島だけでなく、こうした土中に隠れ住む生きものを、目にすることがないので、
その存在に気づいた時には、島の自然の価値観を、見直してくれる人もいます。

小さな島の久米島は、自然の生きもの達も小さなものが多いのです。
でも、その小さな生きもの達が、この島特有であるという事を知る時、
久米島に棲んでいるこうした生きものたちに、気づく人も少ない中で
いつの間にか、居なくなってしまうことがないように、
島の自然環境を保全するための努力や、その理解を進めるための学びは、
とても大切な事だと考えています。

久米島ホタル館で行う、こうした生きものの展示は、
その大切な役割だと信じ、久米島ホタルの会では、
一生懸命に、飼育や解説を行っています。

ぜひ、久米島ホタル館に来て、見てくださいね!



↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
クリックの応援、ありがとうございます!
Posted by satou-n at 19:56│Comments(1)
│ホタルとつながる生きもの達
この記事へのコメント
昆虫、クモで検索したら、このブログにきました。
あーー
懐かしいですね!
この虫、虫っていうんでしょうか?
子供の頃、この虫が道のあちこちに居て、夜中に道を歩くのが嫌でたまりませんでした。
部屋にいればソロソロと歩いてくるし、風呂の壁を登ってるし。
昆虫は嫌いではないですが、この虫、クモ、ゲジゲジ、とにかくでかい虫がわんさかいましたよ。
そうだ、名前がスムシ。
酢の臭いがしたからですかね、田舎ではそう呼んでました。
ちなみに酢の物は、思い出して食べれませんー
スムシの赤ちゃんも、同じ姿をしてますよ。
1センチ程度のは、何度か見ました。
よく手に乗せてますね!
海外でも手に乗せて飼育してるの動画で見ましたが、私からすればとんでもない行動ですよ。
都会というほどでもないけど田舎へ引っ越ししてきて、こんな虫がいるの!
それに羽のないゴキブリみたいなのです。
カキンチョって言ったかな?
石垣の間や狭い所に、潜んでます。
動きが遅くて、ちょっと憎めない攻撃してこないから安心です。
田舎は自然が強烈なのか、昆虫がでかいですね。
手のひらほどのクモや10センチ以上はあるムカデなど普通です。
庭の枝に手をあてがえると枝が取れてしまって、よく見たらナナフシ20センチくらいありました。
私は沖縄でもなく久米島でもないんです、鹿児島のに近い離島です。
今は都会に住んでますが昆虫が小さくてビビることもありませんね。
田舎に帰るのが嫌なのはスムシが原因ってのもあるかなあ。
自然が豊かって事は良い事ですかね。
あーー
懐かしいですね!
この虫、虫っていうんでしょうか?
子供の頃、この虫が道のあちこちに居て、夜中に道を歩くのが嫌でたまりませんでした。
部屋にいればソロソロと歩いてくるし、風呂の壁を登ってるし。
昆虫は嫌いではないですが、この虫、クモ、ゲジゲジ、とにかくでかい虫がわんさかいましたよ。
そうだ、名前がスムシ。
酢の臭いがしたからですかね、田舎ではそう呼んでました。
ちなみに酢の物は、思い出して食べれませんー
スムシの赤ちゃんも、同じ姿をしてますよ。
1センチ程度のは、何度か見ました。
よく手に乗せてますね!
海外でも手に乗せて飼育してるの動画で見ましたが、私からすればとんでもない行動ですよ。
都会というほどでもないけど田舎へ引っ越ししてきて、こんな虫がいるの!
それに羽のないゴキブリみたいなのです。
カキンチョって言ったかな?
石垣の間や狭い所に、潜んでます。
動きが遅くて、ちょっと憎めない攻撃してこないから安心です。
田舎は自然が強烈なのか、昆虫がでかいですね。
手のひらほどのクモや10センチ以上はあるムカデなど普通です。
庭の枝に手をあてがえると枝が取れてしまって、よく見たらナナフシ20センチくらいありました。
私は沖縄でもなく久米島でもないんです、鹿児島のに近い離島です。
今は都会に住んでますが昆虫が小さくてビビることもありませんね。
田舎に帰るのが嫌なのはスムシが原因ってのもあるかなあ。
自然が豊かって事は良い事ですかね。
Posted by しまじん at 2012年09月11日 16:12
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