2009年09月15日

ワンステップ後編・エピソードⅡ

今年の夏の暑さは、本当に、本当に大変でした。

その暑さが、一番厳しい時期に、ワンステップの4人のメンバーは、

カンジンダムのホタル水路作業を、行なってくれました。

あれから、約2ヶ月後の現在、健気な瑠璃ちゃんが、「後は任したよ!」と、

ホタレンジャーの子ども達に託してくれた言葉どおりに、

子ども達は、あのホタル水路を、一生懸命、守っていますヨおすまし

どうか、安心してくださいね。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡにほんブログ村 環境ブログへ

ワンステップ後編・エピソードⅡ

 ↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
  クリックの応援、ありがとうございます!


ワンステップ後編・エピソードⅡ

カンジンダムのホタル水路を、、4人が、整えてくれたおかげで

毎週土曜日に行なうホタレンジャーの活動に、その整備が加わりました。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡ

繁茂していたシュロガヤツリが、少なく無くなったことで、子どもたちでも、安心して

草を刈り、スコップで、泥をあげる作業が、できる様になりました。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡ

シュロガヤツリは、マダガスカル原産 の観葉植物で、湿地を好み、

野外に移出しているため、久米島の河川でも、あちらこちらに見られます。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

上手に管理できれば、成長も早く、水質浄化の役割も担える有用な植物ですが、

放置してしまうと、繁茂しすぎてしまい、湿地が陸地化することで、

今回のように水生の生きもの達の生育環境を変えてしまいます。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

昨晩は、まとまった雨が降り、枯れていた水路にも、再び水が戻りました。

きっとこの中で育った、クメジマボタル達が、来年4月には、美しい光を灯してくれることでしょう。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ


本当に、ありがとうございます。

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

昨晩観た、後編では、大変な作業で、疲れ果てているメンバーの姿が、痛々しくて

その姿に、番組で何度も繰り返される

「一度、壊れた自然を取り戻す事は、本当に大変です。」という言葉の重さが、

ひしひしと伝わってきました。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡ

実は、あの水路の作業は、人手の足りない状況から、

ユンボを入れて、作業する案もでていました。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

しかし、ダム事業で既に舗装された道路に、ユンボを入れると、道路の破損が心配されることや

何よりも、機械作業を行なうと、そこに生息する生きもの達の大半が、

脱出する猶予を与えられることなく、死んでしまうため、私達としては、

どうしても手作業での工程を、理想としていたのです。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

人の手による作業は、確かに大変疲れますが、その分、生きもの達には、

いくらか、おだやかな作業になります。しかし、作業効率を優先する人々には、

その理屈が、割に合わないと、敬遠されてしまいます。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

そこに、ワンステップの4人が、その作業を、引き受けてくれたばかりか、

館長が「出来れば、作業中出てきた生きもの達を、保護してね。」と頼んで置いた

バケツの中には、しっかりと、サワガニやカワニナを、救い出す事までしてくれていました。

ワンステップ後編・エピソードⅡ
    作業中に見つかった絶滅危惧種の生きもの。
    タウナギ、マルタニシ、クメジマオオサワガニ、クメジマミナミサワガニ。


それを見たとき、肉体的にも、精神的にも、大変な作業をこなしながら、

こうして丁寧な配慮を怠らないでいてくれた事が、

自然を守るために、活動している私たちの想いを、4人のメンバーが

きちんと汲み取ってくれた証として、私には、何よりも嬉しかったのです。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡ


ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ


ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

はじめて出会った若者達が、私達の夢見る未来を、ほんの僅かな期間でしたが、

共に、適えようと、真剣に関わってくれている事が、本当に嬉しくて嬉しくて、

私は、作業半ばの若者が、成れない手つきで、草を刈る姿や、

スコップで、泥をあげている姿を目にするたびに、その純粋で、ひたむきな気持ちに、心が揺れて

年甲斐もなく、感激のあまり、泣いてばかりいました。

そのため、後編の自分自身の映像は、情けないシーンばかりで、本当に恥ずかしいです。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

でも、4人のメンバーが、繁茂しすぎたシュロガヤツリを目の前にして、

立ちすくんでいるときに「大丈夫ですよ。」と、いとも容易く、草を刈り、コツを教えてくれていた、

ホタルの会の会長の宇江原総清さんは、現在、私がこの島で一番頼りにしている方ですが、

ワンステップ後編・エピソードⅡ

この番組の中で、直くんと一緒に、サガリバナを切り出しながら、

久米島への想いを語っているおだやかな姿は、

ぶれない久米島人の良心ある総清さんらしくって、すごく良かったと想いました。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

それから、この番組の中で、久間地集落のおばあちゃん達が、4人のメンバーに

幼い頃のホタルの話をしてくれている姿も、寂れていく集落のお年寄り達の心に、

少しでも活気が湧き上がってくれた様で、“本当に良かったなぁ”と想いました。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

そして、昔は、当たり前に、どこの集落にもいたクメジマボタルが、今では、唯一、

この久間地の集落に、僅かに生き残っていて、それも年々少なくなっているという現実に、

「なんでかねぇ。」や「しかたないさぁ。」ではなく、しっかりと向き合い対応してほしいと

願い、行動してきた私たちの想いが、今回のワンステップのスタッフの皆さん、

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ちるちゃん、小川君、直君、そして、瑠璃ちゃん達4人の困難に立ち向かう、

ひたむきな姿となって、この島のお年寄り達の琴線に触れたからこそ、

おじいちゃんの「この場所を、守らんといけないなぁ。」という言葉になったのだと想いました。

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

それは、本当にびっくりしたと同時に、島の人から一番聞きたかった、本当に嬉しい一言でした。

4人のワンステップに、私は、言葉に言い尽くせないほどの感動と、感謝で、今もいっぱいです。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

本当に、本当に、ありがとうございました。

ワンステップ後編・エピソードⅡワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡ

そして、この大きな切欠を作ってくださった、スタッフの皆さん、

製作者の皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

4人のワンステップは、私たちみんなのワンステップでもあります。

ワンステップ後編・エピソードⅡ

これからも、私達ホタルの会は、この小さな南の島で、

未来へのワンステップを、多くの人に支えられながら、踏み出し続けてゆきます。

この夏を切欠に、更に多くの皆様に、温かく見守っていただけたら、幸いです!

ワンステップ後編・エピソードⅡ

ワンステップ後編・エピソードⅡにほんブログ村 環境ブログへ

ワンステップ後編・エピソードⅡ

 ↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
  クリックの応援、ありがとうございます!


ワンステップ後編・エピソードⅡ


同じカテゴリー(気づいてほしいこと)の記事
FM久米島
FM久米島(2017-12-17 08:39)


この記事へのコメント
ちるです!
たくさんの写真と文章ありがとうございます。
さっきバイトの帰りの電車でこれを読んでしまい、涙ぐんでしまいました(笑)
本当にあの10日間は放送では語りきれないほどの濃密な日々でした。
毎日が新鮮で、大切な時間でした。
過酷な作業ではありましたが、貴重な経験が出来て嬉しかったです。
久米島から帰ってきて、毎日草は生えてしまっていないか、台風で大変なことになっていないか、と心配と不安でしたが、佐藤さんやホタレンジャーたちが今でも維持をしようと努力してくださっていると知って本当に本当にうれしかったです。
あの場所に絶対ホタル帰ってきますよね!!
来年、あの場所にホタルが帰ってきたところを、佐藤さんやホタレンジャー、そして、ちょく、エビちゃん、ワンダと一緒に観るのが私の夢です!!
楽しみにしています!!
佐藤さんたちに出会えて本当に良かった!!
ありがとうございました!!
Posted by ちる♪ at 2009年09月15日 02:45
ちるちゃん、コメントありがとうございます。

『ワンステップ』の放映の後、留守中の我が家を訪ねて来てくれた方がいました。その方は、「今まで、あんたが何していたのか、やっと解ったさぁ~、もう私は、年だから、あの、若い子達みたいなことは出来ないけど、感謝の気持ちだけは伝えようと思って来たさぁ。」と言って、ホタルの名前がついたお菓子と、自分の知り合いに配るからと、私と夫が、書いた「ホタルの国から」の写真絵本を10冊も買ってくれました。
そして、久米島とは縁もゆかりも無い若い子達が、あんなにがんばってくれたのは、あなたが一生懸命だからだと、本当に優しい言葉をかけてくれました。

ちるちゃんや直君、るりちゃん、ワンダ君のがんばりのおかげで、この島の自然の大切さを、島の人たちが気づき始めたのかもしれません。それは、本当にすごい事なんだと想います。

本当にありがとうございました。
これからも、よろしくね!
Posted by satou-n at 2009年09月18日 16:57
お久しぶりです!!るりです。
あれからちょうど一年。懐かしくなってやってきました。
暑い日が続きますが、お変りありませんか?
私は学生から社会人となり生活が一変し、とまどうことも多々ありますが、なんとか生活しています(^^)

去年の今頃、作業をしていたことを思い出すと不思議と楽しかったことだけが思い浮かびます。
一生の中で、あんなに意味のある10日間を過ごすことはないだろうと思えるくらい充実した日々でした。
今でも、あの時を共にしたメンバーとは遊びに行ったりしてるんですよ(o^^o)

季節がかわり、年がかわり、きっと人も変わっていくでしょう。
それでも、自然を護りたいという気持ちだけは変わらずに持ち続けついたいと改めて思います。

また、遊びにいきます。
その時はまた一緒に語りましょう!!
Posted by えび at 2010年07月22日 05:56
えびちゃん、コメントありがとうございます。

ワンダ君や、ちるちゃん、ちょく君からも、一年前の過酷な撮影の日々が、
とても色濃く、みんなの心に刻まれていると聞き、本当に苦労かけてしまったなぁ~と想う気持ちと、現在、あの番組のお陰で、協力者が現れ、私たちの活動への理解が、広がった事への大きな感謝で、一杯になります。

そして、”人も、景色も変わる事でしょうが、自然と共に生きる気持ちを持ち続けたい”と言う、えびちゃんの言葉が、私達にとって、何よりも嬉しい限りです。
何時か、また、4人そろって、遊びに来てください、10日間のワンステップが刻まれた、ホタルの里、久米島へ!
Posted by s-satou at 2010年07月26日 03:30
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。