2007年07月01日
オオゴマダラ
オオゴマダラは、 インドシナから東南アジアに広く分布し、
フィリピンや台湾にも生息している熱帯・亜熱帯産の蝶で、
翅を開くと約 130 mm 程度の大きな蝶です。
国内では、1974年以来定着している鹿児島県の
奄美大島の東海洋に位置する喜界島が北限で、沖縄諸島以南に生息しています。
奄美大島や沖永良部島、近年記録がない与論島では定着(土着)しているかどうか不明で
現在も調査が続けられています。
蝶は、誰でも知っている身近な昆虫かもしれませんが、
小学校の理科でも習う、蝶の一生は、幼虫から蛹になって羽化するという、
よく考えてみると、本当に不思議な生きものの、代表のような気がします。
大きくて優雅なその姿から森の貴婦人と呼ばれる、オオゴマダラという蝶は、
変態する生きもの達が、幼虫から成虫へと身体を作り変えているときの
蛹と呼ばれる時期を、黄金の色で過ごします。
硬いシールドで、守られたその中では、芋虫のような幼虫の姿から
大きな翅を持ち、花蜜を吸うためだけの特殊なストローのような口へと変えるため、
全ての細胞が一旦溶けて、猛スピードで、再生を始めるそうです。
けれども、蛹としての外見からは、
そんな、めまぐるしい忙しさを想像することなども無く
「いつ、ちょうちょになるのかなぁ。」なんて、
のんびりとした気分で眺めている事がほとんどではないでしょうか。
その、のんびりと感じる蛹の時期が、黄金色の美しい蝶であることから、
オオゴマダラという蝶は、虫嫌いの人でも、
一瞬、魅了することができる蝶かも知れません。
以前、岐阜から、観光で来られた年配のご夫婦は、
オオゴマダラの食草となるホウライカガミを
ホタル館の紹介で訪れた沖縄本島の植物園で、さらに購入したそうです。
お店の方から、サービスで頂いた、オオゴマダラの蛹を大切に扱い
岐阜についてから2日目に、無事に羽化したと連絡がありました。
一頭のオオゴマダラは、本当に美しかったそうですが、
もう一頭は、ハチに寄生されていた為、黒くなって死んでしまったそうです。
その落胆と、羽化した瞬間の感動を、どうしても伝えたいと、
先日、ホタル館へ、奥様のほうから電話がありました。
岐阜で、小さな薬局を開いているお二人は、
子どもの頃から、カブトムシやトンボを追いかけて過ごされ、
子育てを終えられた現在、ゆっくりとした時間を、
お二人そろって、いろいろな蝶を飼育することを楽しみとしておられるそうです。
世代を超えた、共有の語らいが、こうした自然の生きもの達を通して
感動や驚きを分かち合うことが出来ることを、私は、本当に嬉しく想います。
もちろん、生きものの苦手な人にとっては、意味の無いことのように思えるかもしれません。
人間と生きものの関係は、単純に好きと嫌いで割り切ることも、
全てを大切にしなければならないということでも、成立するわけではありません。
しかし、私達、人間の生存できる水や空気、土壌などの地球環境が、
こうした生きもの達の生命の育みによって作り出され、保全されていることや、
人間として生きるために必要な感性の豊かさを与えてくれることに
オオゴマダラの美しい黄金のサナギは、生きものの苦手な人に対しても
その魅力によって、興味をもたれ、伝えやすくしてくれる貴重な存在だと想っています。
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
申し訳ないのですが、もし可能であれば2つともクリックして応援をお願いします!
緑を守ることに賛同して、「ワタシタチノミドリ」との総合リンクをしています。
ぜひ、多くの方のご協力をお願いいたします!
フィリピンや台湾にも生息している熱帯・亜熱帯産の蝶で、
翅を開くと約 130 mm 程度の大きな蝶です。
国内では、1974年以来定着している鹿児島県の
奄美大島の東海洋に位置する喜界島が北限で、沖縄諸島以南に生息しています。
奄美大島や沖永良部島、近年記録がない与論島では定着(土着)しているかどうか不明で
現在も調査が続けられています。
蝶は、誰でも知っている身近な昆虫かもしれませんが、
小学校の理科でも習う、蝶の一生は、幼虫から蛹になって羽化するという、
よく考えてみると、本当に不思議な生きものの、代表のような気がします。
大きくて優雅なその姿から森の貴婦人と呼ばれる、オオゴマダラという蝶は、
変態する生きもの達が、幼虫から成虫へと身体を作り変えているときの
蛹と呼ばれる時期を、黄金の色で過ごします。
硬いシールドで、守られたその中では、芋虫のような幼虫の姿から
大きな翅を持ち、花蜜を吸うためだけの特殊なストローのような口へと変えるため、
全ての細胞が一旦溶けて、猛スピードで、再生を始めるそうです。
けれども、蛹としての外見からは、
そんな、めまぐるしい忙しさを想像することなども無く
「いつ、ちょうちょになるのかなぁ。」なんて、
のんびりとした気分で眺めている事がほとんどではないでしょうか。
その、のんびりと感じる蛹の時期が、黄金色の美しい蝶であることから、
オオゴマダラという蝶は、虫嫌いの人でも、
一瞬、魅了することができる蝶かも知れません。
以前、岐阜から、観光で来られた年配のご夫婦は、
オオゴマダラの食草となるホウライカガミを
ホタル館の紹介で訪れた沖縄本島の植物園で、さらに購入したそうです。
お店の方から、サービスで頂いた、オオゴマダラの蛹を大切に扱い
岐阜についてから2日目に、無事に羽化したと連絡がありました。
一頭のオオゴマダラは、本当に美しかったそうですが、
もう一頭は、ハチに寄生されていた為、黒くなって死んでしまったそうです。
その落胆と、羽化した瞬間の感動を、どうしても伝えたいと、
先日、ホタル館へ、奥様のほうから電話がありました。
岐阜で、小さな薬局を開いているお二人は、
子どもの頃から、カブトムシやトンボを追いかけて過ごされ、
子育てを終えられた現在、ゆっくりとした時間を、
お二人そろって、いろいろな蝶を飼育することを楽しみとしておられるそうです。
世代を超えた、共有の語らいが、こうした自然の生きもの達を通して
感動や驚きを分かち合うことが出来ることを、私は、本当に嬉しく想います。
もちろん、生きものの苦手な人にとっては、意味の無いことのように思えるかもしれません。
人間と生きものの関係は、単純に好きと嫌いで割り切ることも、
全てを大切にしなければならないということでも、成立するわけではありません。
しかし、私達、人間の生存できる水や空気、土壌などの地球環境が、
こうした生きもの達の生命の育みによって作り出され、保全されていることや、
人間として生きるために必要な感性の豊かさを与えてくれることに
オオゴマダラの美しい黄金のサナギは、生きものの苦手な人に対しても
その魅力によって、興味をもたれ、伝えやすくしてくれる貴重な存在だと想っています。
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Posted by satou-n at 13:27│Comments(2)
│ホタルとつながる生きもの達
この記事へのコメント
黄金の繭、綺麗ですね。
こんなに拡大した写真で見たのは初めてです。
自然の造形に敬意を表して、ブログランキングをクリックして帰ります。
ぽちっ。
こんなに拡大した写真で見たのは初めてです。
自然の造形に敬意を表して、ブログランキングをクリックして帰ります。
ぽちっ。
Posted by Monticola at 2007年07月04日 11:33
Monticolaさん、コメントありがとうございます。
ブログランキング仲間からのコメントは、励みになります。
私も、『美味しい里山日記』のアオシャクに、
賛同の”ぽちっ”を、クリックして帰りました。
また、遊びにいきます!
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Posted by satou-n at 2007年07月04日 22:52
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