2007年03月29日

「熱帯魚の家」清掃活動

春休みに入ってからの久米島では、太陽晴れと雨雲雨が、一日ごとに入れ替わりながら

うりずん(若夏)への兆しを色濃くしています。

新学期を迎える前にと、久米島ホタルの会では、久米島町の環境保全課と共催で

通称「熱帯魚の家」クマノミと呼ばれている比屋定海岸での、清掃活動を

多くの方へと呼びかけ、当日は、無事に晴れてくれたため行うことが出来ましたピース

「熱帯魚の家」清掃活動

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四方を海に囲まれたこの島の、他県には見られない特色は、

熱帯性の海洋環境で形成された隆起サンゴ礁の地形とそこに育つ海浜植生です。

その中でも、比屋定海岸のイノーと呼ばれるタイドプールには、

沢山の熱帯魚の姿を観ることができるため、この島で、一番の観光スポットになっています。

もちろん、島の子供たちや、憩いを求める人々にとっても

心休まるひと時を過ごすことの出来るこの海岸は、大切な場所だと想います。

「熱帯魚の家」清掃活動

しかし、大人も子供たちもタイドプールの熱帯魚クマノミをより多く見ようとするあまり、

無用な餌付け行為が常習化してしまい、いつの間にか、流れ着く漂着ゴミに混ざって

餌として持ち込まれた食品を包んでいた容器なども、黒々とした岩礁に違和感のある

色彩で、目立つようになってしまいました。

この日、清掃ボランティアとして集まってくれたのは、地域子供会のスポーツ少年・少女ニコたち、

通常の休日は、それぞれの野球野球、サッカーサッカー、バスケットの練習試合に当てていますが、

引率していただいた監督やコーチと共に、久米島の3つの小学校から参加してくれました。

「熱帯魚の家」清掃活動

普段から久米島ホタルの会の活動に理解があり

常に積極的にボランティア活動への参加してくださっていた比屋定小中学校は、

この日が、59年続いた中学校の閉所式花束ということで、参加をお願いすることが出来ずに

大変心苦しく残念ではありましたが、これからも、この海岸での活動を続けていこうと

考えているため、次回での参加を、ぜひお願いしたいと考えていますチョキ

砂浜の海岸とは違う岩礁地帯のため、安全面には、特に注意してもらうように呼びかけ、

波の砕ける縁には行かないように目を配りながら清掃場所を始めました。

漂着するゴミは、長い時間、塩に浸かり、日光に照らされているため、腐食や崩壊していて

ペットボトルやスチールやアルミの缶類もリサイクルすることは出来ないためガ-ン

収集分別は、燃えるゴミと燃えないゴミの2分別で行い、集めたゴミは、

波にさらわれない場所に持ってきてもらうよう指示すると、

子ども達は、思い思いの場所に散ってゆきました。

「熱帯魚の家」清掃活動

「これも拾うのー。」 「これもゴミかぁ~。」と、目の前に広がる発泡スチロールや

漂着した椰子の実など、様々な物体を指差しながら質問する男の子達に、

発泡スチロールやプラスチック類は、長い間回収しなければ、小さく砕けてしまい

益々、回収することが出来なくなってしまうこと、そしてその性質は、分解しにくいため

放置したままだと、やがて、風や雨に流され再び海洋を漂いながら

今度は、魚やカメなどに取り込まれ、それを鳥が食べたり人が食べるという食物連鎖食事によって

有害な物質が、確実に環境を汚染しているということを、目の前のゴミを拾いながら話すと、

良い事だからということ以上に、ゴミを拾うことの必要性を理解することができた

聡明な子ども達は、小さなペレットを、砂の間から選り分けながら一生懸命拾い始めました。

ゴミは、野外に放置することで、環境への危険度が増してゆきます。

その影響は、生きものを巡って必ず私達、人間へと跳ね返ってくるため

放置されたゴミは、そういった意味では、全て危険爆弾なゴミなのです。

海岸に漂着しているのは、ゴミだけではなく、廃油ボールと呼ばれるオイルも岩場や砂浜に

黒くベットリと張り付いていました。

太陽の熱で溶け出した廃油ボールは、液状のため回収することが出来ず

気温が下がる時間帯か、雨の日や冬季を待つしかありませんが、大きなゴミに付着した分は、

手を真っ黒にしてくれた子供たちのおかげで、随分取り除くことが出来ました。

「熱帯魚の家」清掃活動

この廃油ボールは、bilge(ビルジ) と呼ばれる 船底に自然にたまる油分を含んだ汚水が

主な原因と言われ、その廃棄は、義務付けられてはいるものの、漂着ゴミと同じように

外国の船から投棄される場合もあって、直ぐに解決できるものでもありませんがーん

それでも、こうして拾い続けることが、自分達に降りかかる被害を防ぐ事になり

ゴミを漂わせる世界への警告とともに、

解決へ向かわせるための足がかりになると考えています。

どんなことでも、苦情を言うだけでは、解決にはなりません。

被害を訴えるためには、その被害を解決するための努力を伴っていなければ

多くの人々や世界中の国々を説得することは出来ないと考えています。

この日は、子ども達以外にも、銭田漁港の工事関係者の方々や

奥武島の民宿三線のオーナーご夫妻と、お泊りの観光客の皆さん、レゲェバーカクテルのオーナーさん

役場の職員や島に移住してきた司法書士のご夫妻や子ども連れのお母さん

サトウキビの収穫の合間を抜けて来てくださった主婦の皆さんが、参加してくださり

総勢120名ほどになりました、約一時間の作業で回収したゴミの総量は690kgびっくり!

「熱帯魚の家」清掃活動

参加して下った皆さん、本当にお疲れ様でした。

そして、心から、ありがとうございましたニコニコ

島の未来を共に歩むために、久米島ホタルの会は

小さな努力を惜しまずに積み重ねて行きたいと考えています。

これからも、多くの方々のご協力、ご参加をよろしくお願いいたしますハート

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この記事へのコメント
こんなにゴミが落ちていたのですね。作業、ご苦労様でした。
ボランティアのみなさんの力でこの場所が保たれているんですね。
いや、頭が下がります。

おかげさまで、2月はここで、のんびりさせてもらいました。
ブログにも書いてたので、トラックバックさせていただきました。
ちょこちょこ、のぞかせてもらってます。これからも遊びにきますね。
Posted by BLUE DOLPHIN at 2007年03月30日 21:37
BLUE DOLPHINさん、コメントありがとうございます。
美しいTBも、本当にありがとうございます。

BLUE DOLPHINさんの写真は、久米島の魅力が引き立てられて
本当に嬉しいです。

どこの地域でも、美しさを感じることが出来る場所には、そこで暮らす
人々の心がけが生きてくるように思います。

こうしたボランティアは、昔から地域の方々に根付いて行われていたのですが、最近では、過疎化の影響で、どの集落でも清掃作業がはかどらないと言う声が大きくなってきたため、ホタルの会が呼びかけを行うようにしています。BLUE DOLPHINさんも、今度久米島へ来られる際は、ぜひ、ご参加を
よろしくお願いします。

また、ぜひ、お寄りください。
Posted by satou-n at 2007年03月30日 23:34
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