ホタルの国から　　　～久米島・南西諸島　　沖縄の小さな島～　　

ここは、観光案内のガイドを行なう方も居られる場所ですが、





その、荘厳な風景の広がる海岸に、信じられないほど大量の漂着ゴミが、

打ち上げられている事に、気づいてもらえる機会にもなると考え、私達と、環境保全課では、

OCCNの主催する、『まるごと沖縄クリーンビーチ』活動に立神海岸を選んでいます。



開催予定30分前に、立神海岸の駐車場で、ホタレンジャーの子ども達と

クリーンビーチに参加してくれる人を待ちながら、

今朝の夢を思い出していました。



その夢は、何百人もの人達が、この立神クリーンビーチに参加してくれて、

ものすごい量の漂着ゴミを、リレー方式で、階段の上にヒョイヒョイトと、あげている夢でした。






























































一往復だけでも、心臓が口から飛び出しそうなほど、急勾配のきつい階段を、

彼らの中には、5往復もしてくれた方が居られたそうですが、皆、疲労困憊で、

滝のように汗を流し、階段を上る途中は、何度もそのままの姿勢で、休みながらの作業です。

残念ながら、今回も、それは、正夢にはなりませんでしたが、毎回参加してくれる

航空自衛隊の皆さんの、大活躍のお陰で、海岸の草むらの中に埋まるようにあった大量の

ペットボトルや発泡スチロール、浮き玉などの漂着ゴミや、投棄された

大きな冷蔵庫まで、階段の上の駐車場に、運び上げる事ができました。

ホタレンジャーの子ども達も、がんばってくれました。





重いゴミを、二人がかりで、引っ張りあげている子や、海水が入って重くなった浮きを、

両手で抱えて、階段を上がる小さなホタレンジャーに、大人の目線は、とても親切でした。











この子達は、大人達の、この、一生懸命な背中と、やさしさを見て、育ってくれます。

そして、私たち大人も、この子達のひたむきさに、背筋を、ピンと、伸ばす事ができます。

海岸では、海風が吹いて、とても爽やかでしたが、日差しは強く、階段の急勾配は、

涙がにじむほど、きつく、足も腰もヘロヘロになってしまいました。





それでも、この立神海岸のゴミを回収するやりがいの大きさは、

参加した人にしか味わえない、独特の感無量があります。





「これは、一年に一回というより、二回は必要ですねぇ。」と、真っ赤な顔をしながらも、

声をかけてくれる自衛隊員の方の笑顔は、こんなに苦しい活動に、

参加をお願いした私の心苦しさを、軽くしてくれました。本当に、ありがとうございました。



久米島町商工会の青年部、商工会の青年部を代表して参加してくださった方も、

もっと、多くの方が、参加してくれたら、階段を、ゴミを担いで歩くのではなく、

リレー方式で、ゴミを上まであげる事ができるという、私の意見に

「そうですね。」と、真剣に頷いてくれました。



こうして、約3時間の立神クリーンビーチが、終了し、恒例の記念撮影をする頃には、

参加した全員が、同じ苦しみを乗り切った共有感で、笑顔に溢れていました。







そして、「地球環境を、守ったぞ！」という、達成感が増幅していく心地よさが、

激しい疲労を、和らげてくれるのを感じました。



久米島の景勝地や、自然環境を、案内する立場の役割として、久米島ホタルの会は、

又、来年も、久米島の観光地としても価値の高い、この立神海岸のクリーンビーチを、

OCCNの、『まるごと沖縄クリーンビーチ』の一環で、がんばりたいと想います。







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