2010年03月07日

クメノサクラとカンヒザクラのハーフが開花

昨日案内した京都の立命館高校の生徒さんを、山に案内している途中

「桜は、まだ咲かないのですか?。」と聞かれて、

「久米島のカンヒザクラは、1月に咲き終わって、今は葉桜ですよ。」と応えたのですが、

ホタル館の周囲に植えられているクメノサクラとカンヒザクラの混合種は、

3月、弥生のこの季節に、きれいな花を咲かせていました。

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クメノサクラとカンヒザクラのハーフが開花

この桜の木は、当初、クメノサクラだということで、寄贈していただいたのですが、

クメノサクラとカンヒザクラのハーフの可能性が高く、クメジマザクラと呼んでいます。

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このように、久米島ホタル館の周りの樹木は、

多くの方々の好意で、寄贈していただいた、トックリキワタの大きな木や

デイゴの木、花王の森づくりの助成を受けた木や、

東南植物楽園から助成金で、購入した観葉植物と、

周辺に集まる鳥達が運んで育った自生の樹木で構成されています。

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   トックリキワタ

もちろん、手入れの行き届かない事も、あるのですが、

雑木と軽んぜられていた自生の樹木たちも

年月を積み重ね、周りに影を作るほど生長した

オオバギやアカメガシワ、サキシマフヨウやシマトネリコの姿には、

生きもの達の拠り所となる風格が備わり、

ホタル館の館長が予想していた状態に整いつつあります。

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   サキシマフヨウ                    アカメガシワ、アカギカメムシ

それは、ホタル館の館長のノウハウである、自然の生きもの達のつながりを上手く生かし、

最小限の手入れを続けることで、最大限の結果を出す事につながったのだと想います。

こうした努力の成果は、樹木の成長に伴い、島の人々の意識にも変化を起こしました。

以前は、ホタル館の樹木を、「公共のものだから、いーさぁー!」と、

ヤギに食べさせる為に、平気で刈り取る人もいましたが、

その度に、”公共”という事への都合の良い解釈を、咎め、正面から向き合うことで、

現在、ヤギの草を、ホタル館に取りに来る人はいなくなりました。

クメノサクラとカンヒザクラのハーフが開花
このヤギは本文とは関係ありません。

それでも、全ての違法行為がまったく無くなった訳ではなく、

昨年、7株ほど頂いたスイレンは、見事にきれいな花を咲かせた数日後に

全て、誰かに取られてしまいました。

クメノサクラとカンヒザクラのハーフが開花

また、ホタルの会の会長が、寄贈してくださった、サガリバナも以前、

ノコギリで切られ、持ち出されそうになった事がありました。

その度に、悲しい気持ちにはなりますが、最近では、それ以上に、

ホタル館に寄せて頂ける多くの方々の好意の想いは、広く深くなり、

生きもの達の集いから、自然の深みは、益々色濃くなってきました。

クメノサクラとカンヒザクラのハーフが開花

ホタル館に咲いている桜は、純粋なクメノサクラではありませんが、

春のウグイスや、蜜吸いの生きもの達にとっては、美味しくて、

私達人間にとっては、やさしく淡い花の美しい桜に変わりはないのです。

クメノサクラとカンヒザクラのハーフが開花
   クメノサクラ

心に重く圧し掛かる、様々なしがらみや、複雑な人間関係の悩みで傷ついた心を、

こうして野外に咲いている花々の可憐な姿に、私は、幾度も癒され、

そして、誰の評価も気にすることなく、咲き続ける健気さに、励まされてきました。

この花々の、凛とした清らかさに心打たれる時、

多くの事に、感謝できる素直な気持ちが湧き上がり、幸せに満たされます。

そして、”今日一日を、精一杯生きていきましょう。”と、想えるのです・・・。

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この記事へのコメント
小生、旧沖縄県立第一中学校最後の入学生、いわゆる「最後の一中生」の一人で、沖縄戦生き残りの上級生たちと、「一中20会」を結成し、同窓会館の敷地に慰霊碑などを設置して学徒たちの慰霊の行事を毎年開催していますが、来年(2015年)は、鉄血勤皇隊が出陣し散華した年から丁度70年に当たり、特別な企画を!と考えております。最初の案は、散華の意義を表すカンヒザクラ(寒緋桜)を植栽しようということでしたが、従来のカンヒザクラは、1~2月に開花し、ボテっと落花する風情なので、鉄血勤皇隊が結成された3月に開花し、その後、本島南部で三々五々散って行った健児たちの最後にふさわしい桜はないものかと、考えあぐねていました。最近、クメノサクラが3月ごろ開花し、しかも、ソメイヨシノのように、はらはらと散っていくことを知り、この欄に投稿する気になりました。来年3月に開花するよう、仲間と相談して植栽し、鉄血勤皇隊の面々に捧げようと思います。いろいろご教導下さいますよう。お願いします。
Posted by 吉田朝啓 at 2014年04月19日 10:15
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