2007年02月08日

鳥インフルエンザ再び!そして・・・。

鳥インフルエンザの風評被害を真に受けて、

ニワトリの不法投棄が以前にもありましたが、

昨日もジョギング中にニワトリを森の中で見かけたという情報が、

役場に連絡があったということで、目撃された場所の周辺に出かけることにしました。

車道を何度も往復しましたが、目にするのは前を横断するいつものシロハラだけです。

あきらめかけたそのときに、川筋で、あの赤いニワトリの姿が見えました。

上から覗くとニワトリ達は、ご飯をもらえると判断したのか、いかにも嬉しそうに?

ものすごい勢いですぐに30羽近く集まり始めました。今回は、死んだニワトリが2,3羽います。

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ここは、ホタル館に隣接する川の上流でもあるため、環境への影響が心配されます。

ホタル館の館長によると、放置された期間が長かったため、糞も広く散乱し、ニワトリが食べない

クワズイモやゲットウなどを除いて、林床の植物のほとんどが食べ尽くされているということです。

しかし、食べ物を探すために、ニワトリが周りを掘り返し踏みしだいたおかげで、

以前に不法投棄されたゴミの姿が、回収可能な状態で、しっかりと現れていました。

駆けつけてくれた獣医さんの話によれば、元気なニワトリなので、死んだ原因は、

以前と同様、インフルエンザなどの病気ではなく、餓死したか、

ハブに襲われたためかもしれないということでした。

今回も、町の環境保全課と警察との合同で、午後一番に回収作業を計画しましたが、

現場に着いたときには、環境保全課のメンバーによって、ニワトリ達は、

いともたやすく捕獲されていました。”おみごと!”ピース

ニワトリ達は、今回も飼い主が見つかるまで大切に保護されることになります。ニコニコ

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林床の覆いを失い、掘り返されたために現れた出たゴミは、

遠目には、ペットボトルやビニール袋だと判断していたのですが、みんなで回収し始めると

とんでもないことに、半ば土に埋もれ、まだ中に残されている農薬や改良剤、添加物などの

廃棄物の山だったのです。中には蓋が開いていたり、壊れていたものもありました。

ラベルが風化して剥げ落ちたプラスチック容器や茶色のビンも多いのですが、

かすかに読み取ることのできるラベルには、既に使用が禁止されている薬物の名前がありました。

この場所は、ホタル館を流れる川の上流域にあたるため、

下流のホタル館周辺で、大雨の際は、幾たびも農薬ビンや袋などが流れつくことがありました。

使用後の廃棄物ではありますが、時には残留した容器による汚染の恐れもあり、

その影響を予想すると気は重くなりますが、回収した容器や袋は、

後日時間をかけてデーターをとる事にしました。

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農薬のビンを拾う横で、大きなムカデが私の荒々しい撤去作業に驚いたのか、

見る人を威嚇するような姿で、毒々しい赤い色を見せつけながら、樹上を這い上がってゆきます。

もちろん、咬まれると大変なことになりますが、数日前に見たBS世界のドキュメンタリー

の【シリーズ 目覚める大国インド】での

極端に非情な労働の実態、それにともなう悲惨な環境悪化の状況に比べれば、

たとえ、オオムカデ、いやハブが出現したって、たいしたことではありません。

綿花栽培地帯で、生産性を上げ価格競争力を高めるために、インド北西部では、

すでにEUで使用禁止になっている農薬が大量に散布されているというのです。

専門家が「大量破壊兵器」とさえ呼ぶ劇薬まで含まれるその農薬を、

取扱説明書を読めない農民は、誰でもわかるイラストさえ書かれていないために

当然防護服も着用せず、農薬を素手で扱い、マスクも手袋もせずに散布していました。

極めてずさんな管理と使用作業のため、綿花地帯でのガン発症率は爆発的に急増し、

この地域では、ガン専門病院が次々と新設されているといいます。

その後、農薬まみれで収穫された綿花が、今度は、恐ろしい染色工程と劣悪な労働環境の下で

まるで、産業革命後(18世紀から19世紀にかけて)悪化していった、イギリスの工場地帯のように

子どもや若年労働者を使い捨てのように扱い、タオルやシーツなどの綿製品として製造され

格安な値段でヨーロッパのハンドメイドを宣伝する大型スーパーへと出荷されていくのです。

もちろん、その工程によってあふれ出す化学薬品の汚染物質は、

周辺の川や池だけでなく、土壌、地下水さえも汚染していきます。

工場によっては、直接地下水脈へ排水しているのですから、その影響は広範囲に及び深刻です。

そのことへの責務は、企業もインド政府自身もまったく触れる様子はありませんでした。

この映像を観ると、きっと誰でも、インドは、大変な国だと思うかも知れませんし、

自分達はまだマシな暮らしだと思うかも知れません。

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現在、先進国が、途上国に強いている状況、日々経済成長率を急激に伸ばしながら

途上国から脱出する夢を抱いて、必死に努力している国が置かれている惨状は、

インドだけではありません。日本とアジア諸国との関係も問われています。

先進国では当たり前の基本的人権や環境を守るための法整備は、途上国ではほとんど進まず、

子どもや女性の不当労働行為は当たり前、労働条件や健康・環境破壊の改善もありません。

安価な商品が、大型店舗の出店ラッシュであふれかえり、安心して働ける労働現場が、

パートや派遣労働、サービス残業そのままに、最悪の労働環境へと変化していく状況も

非常によく似ています。番組の中でも見られた、関わる自国の企業の姿勢を、

正していく状況が少しでも進んでいけば、多くの人が救われるのではないでしょうか。

そのためには、私達の姿勢を、他国の子ども達やその家族、そしてその環境を

自国のように思いやることで法律等を整備させることは、可能だと思うのです。

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