2010年11月23日
赤土流出防止対策を学ぶ大岳小学校
私は、今月行なわれた、WWFJ主催の赤土流出防止グリーンベルト設置作業に
大岳小学校5年生の10名の生徒や先生方をお誘いし、参加していただきました。
その際、担任の先生から提案を受けたのは・・・
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
クリックの応援、ありがとうございます!
大岳小学校5年生の10名の生徒や先生方をお誘いし、参加していただきました。
その際、担任の先生から提案を受けたのは・・・
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「こうしたセレモニーに参加する目的を、事前学習として行なってほしいと言う事でした。
そこで、私は、WWFJの安村さんに連絡を取り、
”なぜ、久米島では、赤土対策をしなくてはいけないのか?”
そして、”なぜ、WWFJが久米島を応援するのか?”についての授業をお願いしました。
そこで、赤土対策のセレモニーを行なう日の午前中、
WWFJのプロジェクトメンバーの3人の皆さんが、大岳小学校に来てくれました。
最初に、このプロジェクトの代表者の安村さんが、先月、名古屋で行なわれた
『生物多様性会議』に久米島の副町長が参加して、久米島を紹介したDVDを見せてくれました。
そして「久米島には、こうした貴重なサンゴや、自然環境が残っています。
久米島の人が、それを、大切にできるように応援したいと考えています。」と話してくれました。
その後、沖縄県で、赤土の研究をしている衛生研究所の仲宗根さんから、
赤土の流出がサンゴに与える影響や、沖縄県で赤土の流出が始まった事についての話があり、
最後に、国立環境研究所の浪崎直子さんが、「私は、小さな頃からサンゴが大好きで、
このサンゴを守る為に、一生懸命に勉強してきました。」と話をすると、担任の先生方は、
思わず、身を乗り出して、ウンウンと、頷いていました。
そして、彼女が、「でも、サンゴの事を一生懸命勉強して、すごく賢い先生方に、
とても沢山の事を教えていただいたけれど、どの先生方からも、
サンゴを守る方法は、解らない!と、言われたのよ。」という言葉を聴くと、
ふぅ~っと、ため息が漏れました。
「私が、このプロジェクトに参加したのは、それでも、大好きなサンゴを守る為に
何かしたいと思って参加したんです、そして、久米島ホタルの会が、もう既に、
そのサンゴを守る為の活動を、久米島で行なっている事を知りました。
そして、佐藤さん達から、赤土が川や海に流れ出さない方法として、久米島に昔あった
田んぼの作用を活用する事を聞いて、私は始めて、サンゴを守る方法を知る事が出来ました。
これは、本当に素晴らしい事だと想いました。」と、話してくれたとき、
後ろの席で話を聴いていた私に向かって、こども達がVサインをしてくれました。
その浪崎さんの話を聴いて、私はもちろん、とっても嬉しかったのですが、
この時のこども達の表情から、私は、もっと大きく気付いた事がありました。
それは、これまで、一生懸命にこども達と、久米島の自然環境を守る為に行なってきた
様々な活動が、こども達一人一人の、自覚と誇りになっているという確信でした。
浪崎さんが、久米島では、既に島の環境を守る為、サンゴを守る為にがんばっていると、
認めて賞賛してくれた、ホタルの会の事を、それを支えて、誇りに想っている
本当に純粋で、熱心なこども達自身への賞賛として、受け取られたのだと想います。
ホタルの会は、ホタル館で行う、ホタレンジャー活動やエコクラブ活動、里山や自然の
再生事業や体験学習、環境学習、出前授業などを通じて、こども達を育てながら、
地域の方々や、学校の先生方からの信頼を、少しずつ積み上げてきました。
真剣に久米島の未来を、こども達の将来を考えている多くの方々からは、
日を追うごとに、期待と希望の温かな想いが伝わってきます。
以前、赤土監視員をしていて、とても辛かったとき、
「誰に何を言われても、島の生きもの達は、島の自然は、あなたの支えになっているでしょう!
そして、この島が本当に大切だと気づいた人達は、必ず協力してくれるからね。」と、
励まされてきました。
いまでも、その当時の感情を、払拭できない人がいることも解っていますが、
それでも、本当に島の自然が大切だと、気付く事が出来れば、
久米島の自然環境を保全するための協力は、今後、活発になっていくと、信じています。
大岳小学校のこども達だけでなく、多くのこども達が、
久米島ホタルの会の活動を、誇りに想えるのは、誤魔化しの無い、本物の活動だからです。
そして、久米島だけではない、地球環境の未来へのつながりを、確信できるからなのです。
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そこで、私は、WWFJの安村さんに連絡を取り、
”なぜ、久米島では、赤土対策をしなくてはいけないのか?”
そして、”なぜ、WWFJが久米島を応援するのか?”についての授業をお願いしました。
そこで、赤土対策のセレモニーを行なう日の午前中、
WWFJのプロジェクトメンバーの3人の皆さんが、大岳小学校に来てくれました。
最初に、このプロジェクトの代表者の安村さんが、先月、名古屋で行なわれた
『生物多様性会議』に久米島の副町長が参加して、久米島を紹介したDVDを見せてくれました。
そして「久米島には、こうした貴重なサンゴや、自然環境が残っています。
久米島の人が、それを、大切にできるように応援したいと考えています。」と話してくれました。
その後、沖縄県で、赤土の研究をしている衛生研究所の仲宗根さんから、
赤土の流出がサンゴに与える影響や、沖縄県で赤土の流出が始まった事についての話があり、
最後に、国立環境研究所の浪崎直子さんが、「私は、小さな頃からサンゴが大好きで、
このサンゴを守る為に、一生懸命に勉強してきました。」と話をすると、担任の先生方は、
思わず、身を乗り出して、ウンウンと、頷いていました。
そして、彼女が、「でも、サンゴの事を一生懸命勉強して、すごく賢い先生方に、
とても沢山の事を教えていただいたけれど、どの先生方からも、
サンゴを守る方法は、解らない!と、言われたのよ。」という言葉を聴くと、
ふぅ~っと、ため息が漏れました。
「私が、このプロジェクトに参加したのは、それでも、大好きなサンゴを守る為に
何かしたいと思って参加したんです、そして、久米島ホタルの会が、もう既に、
そのサンゴを守る為の活動を、久米島で行なっている事を知りました。
そして、佐藤さん達から、赤土が川や海に流れ出さない方法として、久米島に昔あった
田んぼの作用を活用する事を聞いて、私は始めて、サンゴを守る方法を知る事が出来ました。
これは、本当に素晴らしい事だと想いました。」と、話してくれたとき、
後ろの席で話を聴いていた私に向かって、こども達がVサインをしてくれました。
その浪崎さんの話を聴いて、私はもちろん、とっても嬉しかったのですが、
この時のこども達の表情から、私は、もっと大きく気付いた事がありました。
それは、これまで、一生懸命にこども達と、久米島の自然環境を守る為に行なってきた
様々な活動が、こども達一人一人の、自覚と誇りになっているという確信でした。
浪崎さんが、久米島では、既に島の環境を守る為、サンゴを守る為にがんばっていると、
認めて賞賛してくれた、ホタルの会の事を、それを支えて、誇りに想っている
本当に純粋で、熱心なこども達自身への賞賛として、受け取られたのだと想います。
ホタルの会は、ホタル館で行う、ホタレンジャー活動やエコクラブ活動、里山や自然の
再生事業や体験学習、環境学習、出前授業などを通じて、こども達を育てながら、
地域の方々や、学校の先生方からの信頼を、少しずつ積み上げてきました。
真剣に久米島の未来を、こども達の将来を考えている多くの方々からは、
日を追うごとに、期待と希望の温かな想いが伝わってきます。
以前、赤土監視員をしていて、とても辛かったとき、
「誰に何を言われても、島の生きもの達は、島の自然は、あなたの支えになっているでしょう!
そして、この島が本当に大切だと気づいた人達は、必ず協力してくれるからね。」と、
励まされてきました。
いまでも、その当時の感情を、払拭できない人がいることも解っていますが、
それでも、本当に島の自然が大切だと、気付く事が出来れば、
久米島の自然環境を保全するための協力は、今後、活発になっていくと、信じています。
大岳小学校のこども達だけでなく、多くのこども達が、
久米島ホタルの会の活動を、誇りに想えるのは、誤魔化しの無い、本物の活動だからです。
そして、久米島だけではない、地球環境の未来へのつながりを、確信できるからなのです。
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Posted by satou-n at 21:29│Comments(1)
│赤土について
この記事へのコメント
突然初めてご連絡お許しください。
私は石垣島在住で、農地からの赤土流出を減らそうとするプロジェクトをやり始めています。
WWFの紹介で4月17日に久米島役場の方などが石垣で意見交換するためにご来島されますので、そのために私は久米島の赤土流出について調べていてこのブログを読ませていただきました。
石垣に負けず劣らずの久米島赤土流出の現状すごいですね。またそれを直そうとする筆者の強い思いに惹かれました。
私が石垣でやっていることの詳しくは
http://www.strata.jp/sangokikin/report100810.html
周辺のリンクをご覧ください。
農地からの赤土流出例は
http://hoshi.k-server.org/
私は農地からの赤土流出を止めるためには技術的には不耕起栽培、ソフト面では農家への環境直接支払いの両者の組み合わせが最も効果的と思っています。
不耕起栽培は米大陸を中心に州によっては全耕地面積の半分近く適用されつつあり、土壌保全に最も効果的であることが実証されています。石垣でもカバークロップなどのマルチ栽培、採草地、果樹、薬草、キビ株出し栽培や減耕起栽培が該当します。
環境直接支払いはヨーロッパでドイツなどで古くから行われ、土壌保全とともに環境保全型農業に農家を誘導するのに効果的で、デカップリングとか環境農業政策として知られています。
今回のサンゴ礁基金によるサトウキビの株出し支援は両者を取り入れたミニ試行版と私は思っていて,これは将来国や県の公的な財政支出につなげていきたいです。
現地で直感的にわかるとおもうのですが、一旦赤土が巻き上がってからは真水中の微粒子は何日間も浮遊し続け、海水イオンにふれて初めて沈降するので、グリーンベルトや沈砂池の効果は限定的であり、農地での発生源対策とそれを経営的に行えるような農家への支援政策が有効だと思います。
ブログで見るとイベントの実行力など官民一体の素晴らしい力を久米島の方々は持っていると思います。今後情報交換など宜しくお願いします。
私は石垣島在住で、農地からの赤土流出を減らそうとするプロジェクトをやり始めています。
WWFの紹介で4月17日に久米島役場の方などが石垣で意見交換するためにご来島されますので、そのために私は久米島の赤土流出について調べていてこのブログを読ませていただきました。
石垣に負けず劣らずの久米島赤土流出の現状すごいですね。またそれを直そうとする筆者の強い思いに惹かれました。
私が石垣でやっていることの詳しくは
http://www.strata.jp/sangokikin/report100810.html
周辺のリンクをご覧ください。
農地からの赤土流出例は
http://hoshi.k-server.org/
私は農地からの赤土流出を止めるためには技術的には不耕起栽培、ソフト面では農家への環境直接支払いの両者の組み合わせが最も効果的と思っています。
不耕起栽培は米大陸を中心に州によっては全耕地面積の半分近く適用されつつあり、土壌保全に最も効果的であることが実証されています。石垣でもカバークロップなどのマルチ栽培、採草地、果樹、薬草、キビ株出し栽培や減耕起栽培が該当します。
環境直接支払いはヨーロッパでドイツなどで古くから行われ、土壌保全とともに環境保全型農業に農家を誘導するのに効果的で、デカップリングとか環境農業政策として知られています。
今回のサンゴ礁基金によるサトウキビの株出し支援は両者を取り入れたミニ試行版と私は思っていて,これは将来国や県の公的な財政支出につなげていきたいです。
現地で直感的にわかるとおもうのですが、一旦赤土が巻き上がってからは真水中の微粒子は何日間も浮遊し続け、海水イオンにふれて初めて沈降するので、グリーンベルトや沈砂池の効果は限定的であり、農地での発生源対策とそれを経営的に行えるような農家への支援政策が有効だと思います。
ブログで見るとイベントの実行力など官民一体の素晴らしい力を久米島の方々は持っていると思います。今後情報交換など宜しくお願いします。
Posted by hosi at 2011年04月06日 10:03
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