2007年01月09日

キジバトの雛

今日から新学期キラキラ 

2.3日前には、存在感たっぷりの野外の北風ぶーんも、今日は、やけにおとなしく

子供達は恐れていた朝寝坊での遅刻を免れて

無事に、元気よく登校してゆきましたチョキ

休館日のホタル館からは、「キジバトの雛が、来てるのでよろしく!」と、連絡電話が入り

はじめて見るキジバトの雛の、あまりにも雛鳥の印象を打ち破る姿びっくり!

おもわず噴出してしまいましたニコニコ

キジバトの雛

サクラ雛鳥の飼養については、しまんちゅレポート

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探せないくらいちっちゃな瞳に、黒くて大きなくちばし、

生えそろっていない羽毛は、まるで毛玉だらけのくすんだセーターのようです。

おまけにキジバトの雛の入っている巣は、枯れた小枝を無造作に重ねただけの粗末さで、

以前見た事のあるメジロの丁寧な巣とは、大違いでしたガ-ン

それでも、親を求めて鳴く姿は、いじらしくて可愛らしいものですハート

キジバトの雛

鳥の雛を保護した場合、最初に試みるのは、親元へ返すことができるかの判断です。

それは、何よりも野生の生きもの達に必要以上の介入をしないということが基本だということと

鳥の雛を育てることの大変さがあげられます。

話を聴くと、キジバトの巣は、保護した畑の主のキビ畑に作られていて、キビ倒し(刈り)の後に

スカスカになってしまった畑では、上空を舞う、カラスやツミ、

再び渡りはじめてきたサシバにとって絶好の標的キョロキョロになってしまったと思い

雛の近くにいたという、つがいの親鳥は、辺りを警戒したためか巣に戻って来なかったので

そのままほっておくこともできずに、保護してホタル館へ持ってこられたということでした。

記録をとって、直ぐに長嶺動物病院の天野先生に、

種類の同定と生育状況を確認して飼養方法を指示してもらえるように写真を送り、

その連絡待ちの間に、保護されたキビ畑を見に出かけましたダッシュ

運とタイミングがよければ、なんとか親の元に返そうと思ったのです。

ペットゲージに雛を移し、現場のキビ畑から少し離れた松林の中に蓋を開けて起き

しばらく様子を見ていると、2羽のキジバトがやって来ました。

キジバトの雛

「しめたびっくり」そう思って待っていましたが、親だと思われるキジバトは、

一向に雛の元には、降り立ちません。

直ぐ近くで、ツミが旋回を始めました。

遠くにいたはずのカラスの姿だって、やけに気になります。

胸の中では、(せっかく信用して託してくれた鳥の雛を、カラスやタカの餌にしてしまいました

なんてことになったらどうしようギザギザ。)と、気が気ではありません。

とつぜん、鳴り出した携帯電話の相手は、天野先生です。

すがる思いで、現状を報告すると、

キジバトの雛は鳴き声が小さく親が気づかないかも知れないことガ-ン

もし、飼養するとしても写真で見る限り、かなり成長しているので、通常の餌でOK

また、ハトは、大きいので餌やりの回数が少なくて済むため、比較的育てやすく

襲われる危険を考えると、飼養しても良いかも知れないとのことでした。

一番懸念される野生復帰にしても、確かに人に馴れてしまうけれど、

性成熟すれば、野生復帰する可能性は比較的高くなることと、

ホタル館周辺が、野鳥の生育環境の場であることも考慮したうえで、飼養を決断しました。

今日から里親としてキジバトの雛を預かることを、松の木にとまっている

2羽のキジバトに告げて、ホタル館に戻ります。

今は、とてもかわいそうなキジバトのつがいですが、雛をあきらめた頃には

再び卵を産んで雛を育てることでしょうハート

そのときには、今回の事件を学習して、キビ畑には、絶対に巣を作らないでほしいと

複雑な想いをかかえた私は、願うしかありませんでした。ぐすん

キジバトの雛

さて、お腹を空かせたキジバトの雛は、手を近づけると必死にまとわり付くのですが、

今まで、飼養してきたスズメやアミハラ、アオバズク、そのほかのどんな雛たちとも

違う特徴を持っていましたびっくり!

それは、口を開けてくれないのです。がーん

ある程度大きくなった鳥は、人を恐れて餌を食べないので、

強制給餌を行わなければならなかったのですが、

ほとんどの雛には、その苦労はありませんでした。

くちばしの形状は、どの鳥も皆違いがあるのですが、雛の頃は短くてよく開きます。

けれども、キジバトのくちばしは、開きが悪いので、

仕方なく動き回る頭を片手で押さえるようにして口をこじ開け、

固形のハトの餌をほうり込むように中に入れてみました。

キジバトの雛

すると面白いくらい、やすやすと餌を飲み込んでくれます。

気道に誤飲することが、一番怖い餌やりですが、

以前、アオバズクの雛にピンセットで摘まんで、餌を与えたときのように感触が良く

一気に、このちょっぴり不恰好なキジバトの雛に魅力を感じてしまいました。ラブ

満腹になった状態も、ごろごろしたそのう(首と胸の間にある餌を一時的に貯める場所)を

触って確認できるし、大きな体は、こうしてみると良い意味で逞しく安心できます。

キジバトの雛

十分な餌で満足した雛は、温かなヒーターを入れたゲージでスヤスヤと寝むり眠るはじめました。

こうして、今回の雛の飼養は、今迄で一番、気楽に家に帰ることができそうです。

よかったぁー!ニコニコ


 
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この記事へのコメント
はじめまして!
キジバトのかわいらしさに訪問しました。

私も昔、巣から落ちたキジバトの赤ちゃんを育てたことがあるんです。
そして巣立ったその子は、一度だけベランダに帰ってきましたが(感動しました~...)、その後戻ってくることはありませんでした。^-^

長嶺動物病院!(うちの子のかかりつけの病院)
天野先生!!(知ってますとも)
ということで、親近感がわきコメントした次第です。^-^

また遊びにきますね♪
キジバトちゃん、大きくなーれっ!^-^*
Posted by あひる at 2007年01月09日 23:05
あひるさん、さっそくのコメントありがとうございます。

そうですか、天野先生や長嶺先生がかかりつけでしたら、
猫ちゃんかな、わんちゃんかな、それとも・・・。
に、しても、絶対安心ですね!

アヒルさんは、無事に育てたうえに、見事、野生復帰できたのですね
きっとそのキジバトは、沢山の雛を育てたでしょうね。
素晴らしいことだと想います。

こうして、キジバトの成長を楽しみにしてくれる方がいて、心強いです。
本当に、ありがとうございます。
Posted by satou-n at 2007年01月09日 23:22
だめだよ!!
鳩は(鳩ミルク)という親の唾液と穀物をドロドロにしたものを食べるから
固形のものは生後二週間くらいからのほうがいいよ!
(鳩ミルク)はペットショップで売ってる雛用の粉末の餌をお湯でドロドロにしてそれを人肌くらいの温度にしたのをあげるか、豆乳を人肌位の温度にしたのをあげるといいよ。

鳩は雀みたいに親が雛の口の中に餌を入れるのではなくて、雛が親の口の中から餌をもらう、
つまりペンギンみたいに親の口の中に顔を突っ込んで(鳩ミルク)をもらうの…

だから雛の頭の上から人差し指と中指で嘴のプニプニした部分を軽くおさえつつ頭をやさしく包んで揚げるとスプーンやお皿から簡単に餌があげれるよ。

はじめはなれないけれどなれると簡単だよ。

僕も今キジバトの雛を育てているんだよ。お互い頑張ろうね
Posted by カリー at 2009年07月19日 20:53
カリーさん、コメントをありがとうございました。

カリーさんのご指摘の通り、キジバトの雛にとって、固形のエサやりを行ったことは、間違いでした。
そのために、この後のキジバトの雛は、悔やんでも悔やむことの出来ないことになりました。

カリーさんから、「お互い頑張ろうね。」と、励ましていただけたのに、その言葉への返事が、こんなに情け無く悲しい事で、本当に申し訳なく思っています。

正直、その後、自分には、生きものたちの命を預かる資格がないと、獣医師の先生に、泣き言を言い、自分自身を、激しく責めることもしました。
そして、もう二度と、「鳥を助けるなんて、生きものを保護するなんて、そんなおこがましいこと、自分は、しないと考えました。」

でも、それでも、今の自分の役割だと、腹をくくって、努力することにしています。
いろいろな意味で、大変なことですが、カリーさんからの言葉、しっかりと胸に刻みます。

本当にありがとうございました。
Posted by satou-nsatou-n at 2009年07月26日 18:55
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