2013年09月23日

渡り鳥の保護と放鳥。

久米島には、約20種類の留鳥(留まっている鳥)に加え、

その10倍以上の渡り鳥が、記録されています。

渡り鳥の保護と放鳥。
     エゾビタキ

そのため、春と秋の鳥の渡りの季節には、土地勘が無いために、

建物のガラス窓に映り込んだ樹木を森だと勘違いして衝突した鳥や、

必死で飛んできて、体力を消耗しきって飛べなくなった鳥の保護要請が

久米島ホタル館に多く寄せられるようになります。

渡り鳥の保護と放鳥。
   保護されたセイタカシギ

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NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の理事長であり、

久米島ホタルの会の会員でもある、長嶺隆獣医師と、

”野生生物を守る”という理念で続けている傷病鳥の保護活動は、

現在、沖縄県の自然保護課からの協力も得られるようになりましたが、

野生の生きもの達の生息状況は、本当に、厳しく、胸の痛い想いが付きまといます。

渡り鳥の保護と放鳥。

今年は、栄養失調ので保護したセイタカシギの幼鳥を、カンジンダムに放鳥し、

渡り鳥の保護と放鳥。渡り鳥の保護と放鳥。

片羽根の断裂を余儀なくされたアマサギを、動物病院に搬送しました。

渡り鳥の保護と放鳥。

渡り鳥の保護と放鳥。

もちろん、人の手に収まるような状態の鳥の生存率は、決して高くはありません。

それでも、私たちは、出会ってしまった生きものたちとの関わり方に最善を尽くしたいから、

専門家や関係者に連絡を取り、経験値を生かし、その時々出来る方法を模索して行動しています。

渡り鳥の保護と放鳥。

山原の森では、ヤンバルクイナを守るために、捨て猫の防止や

車のスピードを落とすことを、私たちができる事として、呼びかけ続けています。

外傷や病気の症状の無い場合、多くの渡り鳥は、体力を消耗していて、

エサ不足が深刻なダメージになっています。

渡り鳥の保護と放鳥。

そこで、私たちは、ホタレンジャーの子どもたちや、

グローバルスポー医学研究所のみなさんに協力して頂きながら

カンジンダムの棚田や、久米島ホタル館の湿地ビオトープを整備する作業の際には、

昆虫や土壌生物、甲殻類などが逃げる時間(エスケープタイム)を考慮し

極力、手作業で行っています。

渡り鳥の保護と放鳥。

そのことで、様々な多様な生きもの達が、その場所で生存することができ、

その延長線上には、鳥たちのエサ資源を、支えることにもなると考えています。

渡り鳥の保護と放鳥。

しかし、こうした小さな生きもの達を捕食する鳥たちが、この小さな島に棲み続けると、

いずれは、全ての生きものたちが食べられつくして居なくなり、

捕食者の側の鳥も、最後には餓死してしまいます。

そこで、鳥たちは、場所を変えて生き残る方法、

つまり渡りを行う術を身に付けたのかもしれません。

渡り鳥の保護と放鳥。

そうした考えは、羽根を怪我したアマサギを保護し、この一羽の鳥を食べさせるために、

餌になるミミズや甲虫の幼虫などを探す大変さから実感したのでした。

渡り鳥の保護と放鳥。渡り鳥の保護と放鳥。
   コガタノゲンゴロウ                   ヒメガムシ

渡り鳥の保護と放鳥。渡り鳥の保護と放鳥。
   ヒメトンボのやご                    ベッコウチョウトンボのやご

畑の耕耘機の周りで、掘り起こされた土の中から出てくる虫を待ち望んでいるアマサギ達や、

カンジンの棚田やホタル館のビオトープで、採餌しているセイタカシギやアオサギ達は、

この島の秋から冬の風物詩です。

毎年、そのやさしい姿を見せてくれる奇跡を支えていくためには、

島の人々の営み方が問われます。

渡り鳥の保護と放鳥。
  オオハラビロトンボ おす

農薬や除草剤の過剰な散布の行き付く先を想定することや、

土壌流出を防止し、生きものたちの生態系が連なる在来植物を大切にする努力は、

この島で、昔から引き継がれてきた自然の営みが、

私たち人間の暮らしを支えてきた事への感謝の証になると考えています。

渡り鳥の保護と放鳥。

いつの日か、多くの人が、真剣に”自然を大切にしよう”と、大きく声を上げ、

その保護や保全に向き合う事が出来る時に、

今、目の前の多様で、独特の生きものたちが、

この島の宝物として生き残ることができるようにと、必死な願いを込めて、行動しています。

いろいろ悩みはありますが、それでも結構楽しく、明るく、続けていけるのは、

過去の歴史から、過ちや努力を学ぶことや、

世界中の様々な人々が、様々な困難に立ち向かう姿に勇気と希望を感じるから、

そして、何より、身近な家族と、子どもたちや仲間たちの笑顔に励まされているのです!ニコニコ

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