2012年02月21日
獣医師のお仕事
獣医さんといえば、ペットのワンちゃんやネコちゃん、
又は、牛や馬、鳥や羊など、家畜のお医者さん、というイメージを、
多くの人が持つかもしれませんが、実は、獣医師という仕事は、
動物だけではなく、生きものと人に関わる様々な役割があります。
生きているものは、やがて、必ず死を迎えます。
その死の原因は、実際には様々なのですが、先生の説明では2つに絞り、
元々身体の機能自体が弱くて死んでしまったワンちゃんと、
元気だったのに、バイ菌やウイルスが感染して死んでしまったワンちゃんの絵で、
その死んでしまう原因を調べる仕事が、病理学だと、
子ども達に解りやすく説明してくれました。
世界中のいろいろな場所で、生きもの達が、死んでしまうという現象が起きた時、
そうした事の原因を、突き止めることは、様々な意味で絶対に必要な事です。
具体的に解るような毒物や化学物質、放射能の汚染などが原因だった場合なら
そのための対応策は、実践的に行いやすいと想いますが、見た目では分からない、
細菌やウィルスによる場合は、正直、生きもの自身が、訴える事も出来ず
人間の目に触れる状況にならないと、なかなか原因追及が始まる事がありません。
「先生はなぜ、こうした研究を始めたんですか?」6年生の児童の質問に、
「それは、動物が大好きだからです!」と、
宇根先生の応えは、歯切れの良い気持ち良さでした。
「動物達が大好きだから、その動物達が死んでしまった時、なぜ死んだんだろう?
その原因を突き止める事が出来れば、助ける事が出来るかも知れない。」
宇根先生にとっての病理学は、そうした想いを、具体的な形にする研究だという事が、
とても良く理解できました。
そして、カエルツボカビ病の中心的研究者として、
世界的にも注目されている仮説は、
日本のカエルが、カエルツボカビ病に寄生されても、
外国のカエルと違って病死しないのは、
日本のカエルとツボカビの関係が、共進化してきたからではないかというのです。
その仮説を実際に立証するために、宇根先生は、
久米島のウシガエルのオタマジャクシを採取しようと考え、
久米島ホタル館の館長に協力を依頼し、無事に検体を集める事が出来たので、
本当に喜んでおられました。
「そのお礼になれば」と、今回の小学校での講話も引き受けてくださったそうです。
そのお話を伺って、私だけでなく、きっと、大岳小学校の校長先生や生徒たちも、
世界的に解決しなければならない重要なカエルツボカビ病の研究の第一人者である
宇根先生のお手伝いができたことを、本当に、嬉しく、そして誇りに想う事でしょう。
現在、久米島ホタル館の館長のお陰で、
生きものの確実な情報が得られる久米島ホタル館は、様々な研究者や
専門家の先生方にとって、とても大切な施設だと仰っていただいています。
私は、館長を頼りに、久米島に来られる研究者や専門家の先生方のお話を伺う度に、
環境に関わる様々な仕事のお話を、
出来るだけ多くの久米島の子ども達に聞いてもらいたいと考えています。
それは、この島が、小さな島ではあっても、
地球環境の一つだという広い視野を持ち、その島を大切にする事が、
地球環境を大切にしているという事を、
真に理解できる子ども達を育みたいと心から願っているからなのです。
宇根有美先生、旦那さま、今日は、本当にありがとうございました。
そして、大岳小学校の校長先生、名城先生、快く授業対応をしてくださり
本当にありがとうございました。
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
クリックの応援、ありがとうございます!
又は、牛や馬、鳥や羊など、家畜のお医者さん、というイメージを、
多くの人が持つかもしれませんが、実は、獣医師という仕事は、
動物だけではなく、生きものと人に関わる様々な役割があります。
生きているものは、やがて、必ず死を迎えます。
その死の原因は、実際には様々なのですが、先生の説明では2つに絞り、
元々身体の機能自体が弱くて死んでしまったワンちゃんと、
元気だったのに、バイ菌やウイルスが感染して死んでしまったワンちゃんの絵で、
その死んでしまう原因を調べる仕事が、病理学だと、
子ども達に解りやすく説明してくれました。
世界中のいろいろな場所で、生きもの達が、死んでしまうという現象が起きた時、
そうした事の原因を、突き止めることは、様々な意味で絶対に必要な事です。
具体的に解るような毒物や化学物質、放射能の汚染などが原因だった場合なら
そのための対応策は、実践的に行いやすいと想いますが、見た目では分からない、
細菌やウィルスによる場合は、正直、生きもの自身が、訴える事も出来ず
人間の目に触れる状況にならないと、なかなか原因追及が始まる事がありません。
「先生はなぜ、こうした研究を始めたんですか?」6年生の児童の質問に、
「それは、動物が大好きだからです!」と、
宇根先生の応えは、歯切れの良い気持ち良さでした。
「動物達が大好きだから、その動物達が死んでしまった時、なぜ死んだんだろう?
その原因を突き止める事が出来れば、助ける事が出来るかも知れない。」
宇根先生にとっての病理学は、そうした想いを、具体的な形にする研究だという事が、
とても良く理解できました。
そして、カエルツボカビ病の中心的研究者として、
世界的にも注目されている仮説は、
日本のカエルが、カエルツボカビ病に寄生されても、
外国のカエルと違って病死しないのは、
日本のカエルとツボカビの関係が、共進化してきたからではないかというのです。
その仮説を実際に立証するために、宇根先生は、
久米島のウシガエルのオタマジャクシを採取しようと考え、
久米島ホタル館の館長に協力を依頼し、無事に検体を集める事が出来たので、
本当に喜んでおられました。
「そのお礼になれば」と、今回の小学校での講話も引き受けてくださったそうです。
そのお話を伺って、私だけでなく、きっと、大岳小学校の校長先生や生徒たちも、
世界的に解決しなければならない重要なカエルツボカビ病の研究の第一人者である
宇根先生のお手伝いができたことを、本当に、嬉しく、そして誇りに想う事でしょう。
現在、久米島ホタル館の館長のお陰で、
生きものの確実な情報が得られる久米島ホタル館は、様々な研究者や
専門家の先生方にとって、とても大切な施設だと仰っていただいています。
私は、館長を頼りに、久米島に来られる研究者や専門家の先生方のお話を伺う度に、
環境に関わる様々な仕事のお話を、
出来るだけ多くの久米島の子ども達に聞いてもらいたいと考えています。
それは、この島が、小さな島ではあっても、
地球環境の一つだという広い視野を持ち、その島を大切にする事が、
地球環境を大切にしているという事を、
真に理解できる子ども達を育みたいと心から願っているからなのです。
宇根有美先生、旦那さま、今日は、本当にありがとうございました。
そして、大岳小学校の校長先生、名城先生、快く授業対応をしてくださり
本当にありがとうございました。
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Posted by satou-n at 19:40│Comments(0)
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