2016年02月21日
ミミズが育むホタレンジャーの素直な心
いつもおとなしい子も、何とも言えない良い笑顔をしています。
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今日のホタレンジャー活動は、きれいな桜並木を散策しながら、
道路のわきの側溝に溜まった落ち葉や土の生きもの探しをしています。
周りのゴミを拾って、側溝に溜まった腐葉土の一部は、ビオトープの材料になります。
側溝の腐葉土には、森から流されてきた樹木や草本、道路に落ちた鳥の糞内の種子、
それらを分解する菌類や、さらに熟成された腐葉土や土を食べるミミズなどの土壌動物
なども混じっています。放置すると、側溝の排水機能が損なわれ、水の流れが滞り、
やぶ蚊の発生源にもなります。
そして、道路の危険性がわからない絶滅危惧種のクメジマオオサワガニなど生きもの達が、
”ここって、棲み易そうだなぁ~”と、勘違いして、側溝に集まってしまいます。
中には、国の天然記念物のリュウキュウヤマガメが、ミミズやカタツムリ、
時には落果実・腐果実を求め道路を横断して側溝に降りてしまいます。
すると、天気が続いて乾燥しても、大雨などで冠水しても逃げることはできません。
結局、森の生きものトラップとなり、一網打尽の憂き目にあってしまいます。
側溝に溜まった土は、もともとは森のものなので、もう一度森にもどす必要があるのです。
ホタルの会では、ホタレンジャーの子どもたちと、様々な楽しみを織り込みながら、
自然を助けるための作業と、自然と友達になるための時間を過ごしています。
それは、ホタレンジャーの子ども達が、いつの日か島を離れ、
再び島に帰ってきたとき、自分たちの活動が、島の素晴らしい自然財産を守ったんだと、
胸を張れるようにしていきたいという想いがあるのです。
そして、ホタレンジャーの子どもたちと、山の散策に向かうもう一つの目的は、
久米島だけでなく、沖縄県や国の大切な財産でもある自然保護区・特別地域を
一緒に見守る小さなパトロールも兼ねています。
かつて、この島で生き抜くために、焚き木や山菜、紬を染めるための染料なので
自然の恵みを享受していた時代は、豊かな自然が人の暮らしを支えていました。
当時は、誰もが山に入り、資源としての自然を必要とし、見守っていましたが、
そうした暮らしをすることが要ら無くなっている現在は、森がどのような状況にあるのか、
本当に昔と変わらず、豊かなまま残されているのか、解る人はいません。
しかし、現在も、私たちの暮らしの生命線は森が保つ水源です。
島には多くのダムがあり、その涵養林としての機能を持つ樹木は、とても大切です。
そのため、小さな樹木の伐採も盗掘も、違法行為になります。
自然が少なくなり、関心も無くなったからと言っても、
安易な考えから、特別地域の森の自然を、かってに独占的に使おうとすると、
とても小さな脆い保護区の森は、すぐに壊れてしまいます。
この森は、島を出て暮らす人々も含め、島の生きもの達、みんなの大切な宝物です。
この森を守るためには、昔から長く馬車道として利用されていた散策路以外は、
例えば昔の小道も、今は再生中なので、出来るだけ踏み込まないようにしてほしいのです。
毎年、桜色に染まる、緑の山道を美しいと感じる度に、この森の土を肥やすミミズや
たくさんの生きもの達、自然大好きなホタレンジャーの子ども達や、この島を愛する人々のために、
少しでも豊かな島の自然環境を残したいという気持ちで、いっぱいになるのです。
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Posted by satou-n at 02:22│Comments(0)
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