2007年12月16日

カンジンダム・リバーウォッチング

『カンジンダム・リバーウォッチング』は、今年、4回目を迎えました!

カンジンダム・リバーウォッチング

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カンジンダム・リバーウォッチング

このダムは、地表湛水型半地下ダムという

世界でも類の無い特異的な構造をした農業用水ダムです。

カンジンダム・リバーウォッチング

通常のダムは、大きな河川の水を堰き止めて造られますが、このカンジンダムは、

大きな川ではなく、周辺集落の生活雑排水が流れ込む河川の水も含んで貯水されるため、

水の浄化を余儀なくされるダムでした。

カンジンダム・リバーウォッチング

けれども、このダムの水は、今まで、水利権が無くて苦労された

北原、大原の農家の方々にとっては、念願の水です。

久米島ホタルの会は、この水を必要とされている農家の方々のために

農業用水として造られたこのダムの水を、きれいな水にしたいと考え、

そのための協力を続けています。

カンジンダム・リバーウォッチング

水をきれいにするには、お金をかけることができれば、簡単かもしれませんが、

小さな自治体の予算で、そんなことをすれば、後々、とんでもない負担になります。

唯一の解決策は、「カンジンダム・エピソード2」に書いたような、

自然生態系の循環を促すことで、水の浄化を行なうことだと考えました。

カンジンダム・リバーウォッチング

一年ぶりの棚田には、去年、投入したナンゴクデンジソウが、水面いっぱいに広がって

うすきみどり色をしたその場所は、まるで春の野原のように見えました。

カンジンダム・リバーウォッチング

県と町の教育委員会が、小学校高学年の体験学習の一環として行なう『リバーウォッチング』を

南部農林土木事務所の主催によりこのカンジンダムで、開催することは、

私たち国民の税金を投入して行なわれる公共事業の行く末を、

その当初の願い通り、その地域の人々が、有効に利活用するための

一端を担っていると考えています。

カンジンダム・リバーウォッチング

出来るだけ多くの人々が、このダムのシステムを知ることができれば、

そのための様々な努力を行なうことへの理解や協力も、きっと得られます。

カンジンダムでは、毎年行なわれる、この『リバーウォッチング』のために、

県や町の建設課や教育委員会が、子供たちの安全対策として

年に一度の草刈作業を行なってくれます。

カンジンダム・リバーウォッチングカンジンダム・リバーウォッチング

その作業により、繁茂しすぎた植物を取り除くという、本来の目的としている

人の手による管理の必要性を、行政に理解してもらえることが出来ます。

カンジンダムでの『リバーウォッチング』は、

子ども達の放流してくれた生きもの達や植栽した植物によって、

目的としている水質浄化が促進されて、

棚田の環境が、年々良くなってきているという確かな現象があります。

カンジンダム・リバーウォッチングカンジンダム・リバーウォッチング

そして、毎年行なわれるこの『リバーウォッチング』に関わる大人の人々にとって、

この日の子ども達の素直な自然との触れ合う姿は、

遠い昔の自分の姿に投影されて懐かしく、微笑ましいやさしさに包まれています。

カンジンダム・リバーウォッチングカンジンダム・リバーウォッチング

私たちの大切な地球環境は、今を生きるこの場所を、

大人も子どもも同じように、大切に想うことから始まります。

久米島ホタルの会にとって、『カンジンダム・リバーウォッチング』は、

そんな願いを込めたイベントなのです。

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 以前から誘われていましたが今日始めて山へ入り間伐体験をしました。場所は旧物部村
間伐作業初体験ー物部にて【けんちゃんの吠えるウォッチングーどこでもコミュニティ双方向サイト】at 2007年12月17日 21:54
この記事へのコメント
すごく気になるテーマです。また見に来ます。
私も何かしたいと思いつつ、1人ではむずかしいなと実感しています。
ランキングポチしていきます。
少しでも多くの人の目につくと良いですね。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚★゚'・:*
Posted by ミン at 2007年12月17日 01:23
ミンさん、コメントありがとうございました。

「何かしたいな」という純粋な自分の思いを、育むためには、
「知る」ということが、とても大切です。

私たちの地球環境について、生き物たちとの関わりについて、
ぜひ、正しい知識と、向き合ってみてください。

ミンさんが、沖縄本島に居られるのでしたら、
「那覇市の森の家・みんみん」のはるさーさんを、尋ねてみてください。

ランキングのクリック、ありがとうございます!
Posted by satou-nsatou-n at 2007年12月17日 11:44
とても大事なことですね。休日は海ばかりですが、先日自主防災会の活動の一環で山間部へ行き間伐体験をしました。

 20度ある斜面に植えられた樹齢40年の檜をチェーンソーで切り倒す作業です。初めての体験で勝手がわからず右往左往していました。

 手入れがされていない山林でその材木は価値はありません。切り倒しになりますが、太陽光が差し込むと下草ろ雑木が生えて森は豊かになるそうです。

 ただ切り倒す作業いでしたが大変な労力でした。また昔の人たちは機械力なしでしていたのですから凄いと思いますね。
Posted by けんちゃん at 2007年12月17日 21:52
けんちゃん、コメント、TB、ありがとうございます。

間伐体験、お疲れ様でした。
草刈作業でさえ、斜面になると足場の不安定さで苦労しますから、
チェーンソーでの木を切り倒す作業は、本当に大変だったと思います。

自然というのは、本当に良くできていて、木さえあれば森が成立するかと思えば、そうではなく、森は、様々な植物の構成によって成立し、その森が、土壌を保全し、水を蓄える、多様な生きもの達は、そのシステムに依存しながら、つなぎとめる役割を担っているのかもしれません。

一度、私たち人間が、その循環の中に関わってしまえば、
本当は、その時から、大きな責任が、発生するということに、
私たちは、ようやく気付き始めたのかもしれません。

その気付きに、あきらめることよりも、解決するための努力を惜しまない
素直な生き方が、地球の仲間の証です。
これからも、“ファイトであります!”
Posted by satou-nsatou-n at 2007年12月17日 23:59
  間伐体験のおり、環境問題に取り組まれている人から「一度人が手を入れた森は、人の手で世話しないと駄目だ。放置すると森は荒れ、やがて手痛いいっぺ返しを受ける。」とも。

 理屈は理解しましたが、いざ実行するとなるとなかなか大変ですね。
 高知県は県の面積の82%が森林。そのほとんどが人工林です。手入れをしないと山が荒れることは実感しました。

 また楽しみもなければこの作業は続きません。休みは限られていますし、海での行事が殆どなので日程調整に四苦八苦しています。

 年間5回は行かないと帳は消えないので、なんとか努力してみます。
Posted by けんちゃん at 2007年12月18日 07:24
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