先月、島の方が保護して、ホタル館に届けて頂いていた
リュウキュウズアカアオバトを、無事に放鳥する事が出来ました。
保護のご協力、感謝いたします。
放鳥した際の鳥の翼の力強い羽ばたきの感触が、今でも私の手の中に残り、
鳥の命の暖かさが、とても久しぶりだったので、本当に嬉しい気持ちになりました。
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リュウキュウズアカアオバトは、一時期、随分数を減らしていましたが、
今回の様に無事に放鳥出来た事例や、
残念なことに窓ガラスにぶつかって命を落としてしまったという事例をも
合わせると、間違いなく、ここ十年ほどで、数が増えてきたと思います。
久米島の自然環境は、時代と共に変化する人間の暮らしの関わり方で、
様々に影響を受けています。
多くの状況は、あまり芳しいとは言えないものですが、
時折、こうして、生息状況に勢いを感じる事が出来ると、素直に嬉しくなります。
今回、リュウキュウズアカアオバト以外に「生きものの命を助けてほしい」と、
島の方が、ホタル館に持ってこられたのは、
私も初めて目にした深海魚のオキフリソデウオの幼魚がいました。
偶々、港の中に入り込んでいたのを子どもと一緒に保護されたようでしたが、
こちらの方は、既にこと切れる寸前の状況でした。
深海魚の生息環境に近づけるため冷凍保冷バックを水の中に入れて水温を下げ、
エアーポンプで対応する事以外に、深海魚をすくための必要な装備も装置も
全く無いため、残念なことに、これ以上は、手の施しようもありません。
私たちは、生きものの命の大切さを重く受け止め、尚且つ、科学的な判断から
この深海魚が、貴重な標本となることも説明を行った後、
助ける事が不可能であるため、最終的な扱いは、持ち込まれた方の判断にゆだねました。
その人は、「海に帰してあげたい」と仰っていましたので、
私たちも、そのやさしい気持ちを尊重し、ほんの少しの出会いに感謝しながら、
深海魚とお別れしました。
私たちの毎日に、出会いの数だけ、別れは付きものです。
いつでも、「良かったね。」と、締めくくることはできなくても、
何かしら、割り切れない複雑な想いを抱えながらも、
私たちは、自然の命と向き合えることに、素直に感謝する気持ちだけは忘れません。
久米島ホタル館に、生きもの達を助けてほしいと、
寄せてくださる島の人達の優しい心を、
私たちは、これからも、一生懸命に受け止め努力していきたいと想っています。
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