傷ついた心
「言ってることはわかるけど、言い方がきつすぎるから、傷つくんだよね」
この20年間、久米島の自然環境の大切さを訴える私には、こんなレッテルが張られました。
そんなつもりはなかったと、足りなかった言葉を紡ぐように対話を試みようとしても、
傷ついたと言う人の心の傷は、癒せないからと、遠ざかる背中を見送りながら
私自身の心もまた、自業自得という痛みを、引きずり悩んで生きています。
それでも、私は、自然環境が壊れることにつながるような行動を
大なり小なり「止めるように”お願い”」し続ける事にしています。
それは、私の言葉で傷つく人とは別に、「励まされた」と言ってくれる人もいるという事実と、
一般の人が、何の価値もないと思っている小さな生き物や植物たちの尊厳と
途方もない大きな役割を、守ることができる現実の方が、遥かに大きな価値があると想うからです。
そして、私の言葉で傷ついたとしても、その人が、本当に自然を大切に考えているならば、
長いスパーンの中で、気づかないうちに自然環境を壊す側にならずに済んだ事を、
きっと、いつかは、喜んでくれると信じているからです。
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