2008年04月02日
サワヘビ保護と赤土流出防止のためのフォーラムディスカッション
このキクザトサワヘビとクメジマボタルの生息する場所は、
私たち人間にとっても太古の昔から大切にされ、文明を育んできた水の流れる場所
地上から湧き出す淡水が流れ出してできた、澄んで美しい河川の渓流にあります。
ホタル館の館長のお話からは、その生きもの達が、私たち人間が存在するよりも、
もっと遥かな昔に、この小さな島に生き残り、存在し続けてきた奇跡が語られます。
人間が地球環境への激しいダメージを与えたのは、長い人類の歴史の中では、
ほんの数十年間のことですが、その激しい変動は、自然の生きもの達を、『大量絶滅』という
想像を絶するほどの悲劇に追い込みつつあり、現在もそのスピードを加速し続けています。
そうした嵐のように過酷な状況の中で、この小さな南の久米島という島に、
今も命をつなぎとめている小さな生きもの達に、手を差し伸べて、
共に生きることへの模索へ踏み出すことが、
この島を心から愛している島人の本来の姿だと信じています。
広い視野で、未来を考えることは、本当はそれほど難しいことではありません。
自然の生きもの達とのつながりを、偏ることなく理解することが出来るなら
そのための行動は、必ず私たち人間の危機的状況からの脱却へと
結びついてゆけると信じています。
ホタル館の館長の講演の後に引き続いて、
この島の公共事業や農地造成によって引き起こされた赤土流出の状況を、
参加された方々と一緒に考えてもらうために、私から報告させていただきました。
白瀬川の上流域には、この島の生活用水を供給する白瀬1号ダムと2号ダムがあります。
1号ダムの流域の大部分は農地へと変わっています。
2号ダムの流域も一部は、大規模な農地の影響を強く受けています。
また、上流から中流域にかけて広がる大規模な圃場からも、
大量に流れ込む赤土の影響、その中の肥料や農薬によって水源や河川が汚染され、
結果的に川や海まで流出し、豊かな恵みと多様な命が失われていることを
真剣に受け止めてもらうためです。
「“赤土を流すな!”と言われても、やっても無駄だし、お金も出さないから無理さぁねぇ。」
と、不満の声が聞こえてくるたびに、畑から赤土を流出させることが、
大変な事態をもたらすという理解が不足していることを痛感します。
沖縄県文化環境部環境保全課の與儀春樹さんからは、
パンフレットやチラシを用いて、県の赤土等流出防止条例の取り組みを、
解りやすく話していただきました。
そして、衛生環境研究所の環境科学班長、宮城俊彦さんも、
赤土の流れ出すことで、世界にも類のない沖縄の海に生息する珊瑚が、
崩壊してゆく現状と、それを食い止めるためには、
ぜひ、多くの人が、改善してゆく努力に目覚めることを、強く訴えてくださいました。
そして、参加してくださった島の方からも、
「自分が具体的に何ができるのか、まだ漠然としているけれど、
出来ることは、ぜひ、協力していきたいです。」という、
前向きな言葉を頂くことが出来ました。
次は、いよいよ、赤土フォーラムの締めくくり、実際の現場をみんなで歩いた報告です。
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
申し訳ないのですが、もし可能であれば2つともクリックして応援をお願いします!
私たち人間にとっても太古の昔から大切にされ、文明を育んできた水の流れる場所
地上から湧き出す淡水が流れ出してできた、澄んで美しい河川の渓流にあります。
ホタル館の館長のお話からは、その生きもの達が、私たち人間が存在するよりも、
もっと遥かな昔に、この小さな島に生き残り、存在し続けてきた奇跡が語られます。
人間が地球環境への激しいダメージを与えたのは、長い人類の歴史の中では、
ほんの数十年間のことですが、その激しい変動は、自然の生きもの達を、『大量絶滅』という
想像を絶するほどの悲劇に追い込みつつあり、現在もそのスピードを加速し続けています。
そうした嵐のように過酷な状況の中で、この小さな南の久米島という島に、
今も命をつなぎとめている小さな生きもの達に、手を差し伸べて、
共に生きることへの模索へ踏み出すことが、
この島を心から愛している島人の本来の姿だと信じています。
広い視野で、未来を考えることは、本当はそれほど難しいことではありません。
自然の生きもの達とのつながりを、偏ることなく理解することが出来るなら
そのための行動は、必ず私たち人間の危機的状況からの脱却へと
結びついてゆけると信じています。
ホタル館の館長の講演の後に引き続いて、
この島の公共事業や農地造成によって引き起こされた赤土流出の状況を、
参加された方々と一緒に考えてもらうために、私から報告させていただきました。
白瀬川の上流域には、この島の生活用水を供給する白瀬1号ダムと2号ダムがあります。
1号ダムの流域の大部分は農地へと変わっています。
2号ダムの流域も一部は、大規模な農地の影響を強く受けています。
また、上流から中流域にかけて広がる大規模な圃場からも、
大量に流れ込む赤土の影響、その中の肥料や農薬によって水源や河川が汚染され、
結果的に川や海まで流出し、豊かな恵みと多様な命が失われていることを
真剣に受け止めてもらうためです。
「“赤土を流すな!”と言われても、やっても無駄だし、お金も出さないから無理さぁねぇ。」
と、不満の声が聞こえてくるたびに、畑から赤土を流出させることが、
大変な事態をもたらすという理解が不足していることを痛感します。
沖縄県文化環境部環境保全課の與儀春樹さんからは、
パンフレットやチラシを用いて、県の赤土等流出防止条例の取り組みを、
解りやすく話していただきました。
そして、衛生環境研究所の環境科学班長、宮城俊彦さんも、
赤土の流れ出すことで、世界にも類のない沖縄の海に生息する珊瑚が、
崩壊してゆく現状と、それを食い止めるためには、
ぜひ、多くの人が、改善してゆく努力に目覚めることを、強く訴えてくださいました。
そして、参加してくださった島の方からも、
「自分が具体的に何ができるのか、まだ漠然としているけれど、
出来ることは、ぜひ、協力していきたいです。」という、
前向きな言葉を頂くことが出来ました。
次は、いよいよ、赤土フォーラムの締めくくり、実際の現場をみんなで歩いた報告です。
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
申し訳ないのですが、もし可能であれば2つともクリックして応援をお願いします!
Posted by satou-n at 02:25│Comments(0)
│赤土について
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