2011年06月25日
台風5号の暴風雨から鳥を救う!
近くには、親鳥が居るはずだから、木の上に置いてあげようかと、
考えたのですが、木の枝に残っていたもう一羽のアオバズクが、
連絡してくれたMさんや、近所の人達が見守る中を、
危険だと感じたのか、パッと飛び立ち、
別の場所に移動しようとしたのですが、海風に煽られてしまい
公民館の広場に不格好に着地してしまいました。
「この辺は、猫が多いからさぁ・・・。」
「木の上に、戻しても、また、変な所に落ちていたら心配さぁ・・・。」
それもそのはず、アオバズクの雛は、保護した人の車の後部タイヤの辺りで
見つかったらしく、「もし、車をバックさせていたらと想うと・・・です」
と言う、みんなの意見で、心配そうな親のアオバズクには、本当に申し訳ないけれど、
今夜一晩だけ、3羽の雛達をホタル館で預かる事にしました。
アオバズクやコノハズク達は、比較的、餌やりが楽だった事もあり、
ホタル館に戻って、3羽の雛に、以前の要領で、餌を与えようとしたところ、
既に巣立った雛達は、お互いを牽制し合い、同じダンボール箱の中では、
どうやら居心地が悪いらしく、目の前に餌を持っていっても、
食べるどころではないようです。
そこで、それぞれの雛を、個別の段ボールに移し、一羽だけにしてあげると、
今度は、目の前に箸でつまんだ餌を持っていくと、”パクッ”と食べてくれました。
こんなに小さくても、もう、野生の鳥として自立し始めているのです。
野外の風の音は、時折静まり、雲の切れ間からは、ちらりと明るい日が差してきます。
それでも、夕方からは、激しい雨の予報があるため、三羽とも、おそらく
丸2日餌を食べていないと思われたので、できるだけ与えました。
「もう少し、この場所で、我慢してね。」と、小さな野生の鳥たちに声をかけ
ホタル館の静かな場所に、個別の段ボールに入れたアオバズク達を置きました。
さて、今度は、ホタルドームの玄関でうずくまっているという鳥の保護です。
海岸近くのホタルドームの場所と、電話で聞いた鳥の特徴から
多分、ミズナギドリだろうと予想して、やはり的中、ただし以前、
アパートに入り込んでいたオオミズナギドリではなく、ハシボソミズナギドリの様です。
「飛べないみたいなので、どこか怪我をしているんじゃないかと想って・・・。」
連絡を頂いた方は、とても心配そうでしたが、捕まえてみると、
とても元気、羽も足もしっかりしているので、こちらも一晩、ホタル館で預かり
暴風をやり過ごしてから、明日の朝、海岸に放鳥することにしました。
海鳥の足は、とても柔らかくデリケートなので、段ボールに入れずに、
砂をまいた野外ゲージの中にポリ箱の隠れ場所を作ってあげて、そこに、
ハシボソミズナギドリを放すと、とても気に入ってくれたようです!
これで、一段落だとホッとしていると、今度は、久米島地鳥牧場から
保護の連絡がありました。
見てみると、喉の赤い特徴から、オオグンカンドリのオスの様です。
こちらは、だいぶ弱っています・・・。
台風は、島の生きもの達にとっても、受難の季節です。
その厳しい環境を、こうして、この島の仲間だからと手を差し伸べる
優しい人々に支えられ、ほんの僅かなタイミングで、生き延びる事ができる
生きものたちもいます。
久米島ホタル館は、そうした人と生きもの達にとっての
本当に大切な、救護場所でもあるのです。
アオバズクの雛は翌日の朝に、ハシボソミズナギドリは午後無事に放鳥しました。
協力していただいた方々に感謝します。本当にありがとうございました。
↑できるだけ多くの人に読んでいただこうとエントリーしています。
クリックの応援、ありがとうございます!
考えたのですが、木の枝に残っていたもう一羽のアオバズクが、
連絡してくれたMさんや、近所の人達が見守る中を、
危険だと感じたのか、パッと飛び立ち、
別の場所に移動しようとしたのですが、海風に煽られてしまい
公民館の広場に不格好に着地してしまいました。
「この辺は、猫が多いからさぁ・・・。」
「木の上に、戻しても、また、変な所に落ちていたら心配さぁ・・・。」
それもそのはず、アオバズクの雛は、保護した人の車の後部タイヤの辺りで
見つかったらしく、「もし、車をバックさせていたらと想うと・・・です」
と言う、みんなの意見で、心配そうな親のアオバズクには、本当に申し訳ないけれど、
今夜一晩だけ、3羽の雛達をホタル館で預かる事にしました。
アオバズクやコノハズク達は、比較的、餌やりが楽だった事もあり、
ホタル館に戻って、3羽の雛に、以前の要領で、餌を与えようとしたところ、
既に巣立った雛達は、お互いを牽制し合い、同じダンボール箱の中では、
どうやら居心地が悪いらしく、目の前に餌を持っていっても、
食べるどころではないようです。
そこで、それぞれの雛を、個別の段ボールに移し、一羽だけにしてあげると、
今度は、目の前に箸でつまんだ餌を持っていくと、”パクッ”と食べてくれました。
こんなに小さくても、もう、野生の鳥として自立し始めているのです。
野外の風の音は、時折静まり、雲の切れ間からは、ちらりと明るい日が差してきます。
それでも、夕方からは、激しい雨の予報があるため、三羽とも、おそらく
丸2日餌を食べていないと思われたので、できるだけ与えました。
「もう少し、この場所で、我慢してね。」と、小さな野生の鳥たちに声をかけ
ホタル館の静かな場所に、個別の段ボールに入れたアオバズク達を置きました。
さて、今度は、ホタルドームの玄関でうずくまっているという鳥の保護です。
海岸近くのホタルドームの場所と、電話で聞いた鳥の特徴から
多分、ミズナギドリだろうと予想して、やはり的中、ただし以前、
アパートに入り込んでいたオオミズナギドリではなく、ハシボソミズナギドリの様です。
「飛べないみたいなので、どこか怪我をしているんじゃないかと想って・・・。」
連絡を頂いた方は、とても心配そうでしたが、捕まえてみると、
とても元気、羽も足もしっかりしているので、こちらも一晩、ホタル館で預かり
暴風をやり過ごしてから、明日の朝、海岸に放鳥することにしました。
海鳥の足は、とても柔らかくデリケートなので、段ボールに入れずに、
砂をまいた野外ゲージの中にポリ箱の隠れ場所を作ってあげて、そこに、
ハシボソミズナギドリを放すと、とても気に入ってくれたようです!
これで、一段落だとホッとしていると、今度は、久米島地鳥牧場から
保護の連絡がありました。
見てみると、喉の赤い特徴から、オオグンカンドリのオスの様です。
こちらは、だいぶ弱っています・・・。
台風は、島の生きもの達にとっても、受難の季節です。
その厳しい環境を、こうして、この島の仲間だからと手を差し伸べる
優しい人々に支えられ、ほんの僅かなタイミングで、生き延びる事ができる
生きものたちもいます。
久米島ホタル館は、そうした人と生きもの達にとっての
本当に大切な、救護場所でもあるのです。
アオバズクの雛は翌日の朝に、ハシボソミズナギドリは午後無事に放鳥しました。
協力していただいた方々に感謝します。本当にありがとうございました。
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Posted by satou-n at 19:38│Comments(0)
│ホタルとつながる生きもの達
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