2008年06月01日

アニマルレスキューから見えてくる事

シワハイルカの劇的なレスキューを、無事に終えた後でも、

私たちの小さな南の島の日常は、いつもと変わりなく過ぎてゆきます。

海に返す事の出来た、シワハイルカのその後は、傷ついた身体を考えれば、

楽観視することは、出来ませんが、それ以上の何かを、施す事は、

私たちには、出来ませんでした。

それでも、ストランディングの状況から脱する事が出来たシワハイルカにとっては、

間違いなく、“生き残る”可能性は、増したのではないかと想うのです。



さかなネイチャーオキナワ『2006年イルカのストランディング』についての記事

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私は、こうした生きもの達のレスキューに関わる事を、

巷で、囁かれる「自然の摂理に逆らっている。」や「無駄な自己満足」とは、

決して考えていません。

前回の2006年6月に銭田漁港で、マダライルカのストランディングが起きたときにも、







今回のシハワイルカの場合でも、

その活動に関わるには、もしものときの身分の保証や

安全に関わる配慮を考慮して、出来うる限り行政の職員で対応することが

望ましいと、平成16年度の水産省のマニュアルは、推奨しています。

しかし、前回に引き続き、今回のレスキューには、ボランティアダイバーのS君

イルカに対する純粋な想いと、ダイビングスペシャリストとしての信頼から、

レスキューメンバーへ起用する事を、行政の皆さんに強く依頼する事にしました。



ボランティアが、実際に現場で対応する際、私を含めて本当に気をつけたいのは、

救助する対象への負担を図りながらも勇み足になって、自らの安全を脅かす事の無い配慮を、

常に判断する事で、そのための人選は、とても大切だと考えています。

そして、その人選において、もっとも望ましいのは、『命あるものを助けたい!』という、

純粋な想いと、生きものの命を救うことに対しての、前向きな姿勢だと考えているのです。







現在、地球環境は、想像を絶するほどの野生の生きもの達の枯渇から、

その生態系としてのシステムの歪が生じています。

私は、自然公園監視員としての役割以前に、地球環境に生きる人間の役割として、

「イルカは、漁場を荒らす。」と、敵視する考えや、食料の一部と捉える価値観を超えて、

この久米島の海に、どういう変化が起きているのかを

感情的で、感傷的な事に囚われるのではなく、地球規模で想定し、

対策を執ることが、水産資源の荒廃を、回避することにつながり



今後、私達人間が、自然環境と共存するために必要な理念を、

確実に育むこと、そしてそれが、未来への生存権をつかむ事へつながると考えています。

久米島は、ウミガメが産卵のために上陸する島としても知られていますが、

先月、奥島の砂洲でもアカウミガメのストランディングを、確認しています。



残念ながら、このオスのアカウミガメは、既に死亡していたため、

海へ返してあげることは出来ませんでしたが、



こうした生きもの達から、その最後の情報として発信される異変を

研究者や専門家の助けを借りながら、私たち、一人一人が、

より専門的な知識を共有する努力を、

今後も積み重ねてゆくことが、大切だと考えています。

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この記事へのコメント
 そろそろ関東も梅雨間近です。
針千本つながり?ですが、最近相模湾の海辺で打ち上げられたのを見ることが増えたように思います。今までだったら珍しかったので、得?した気分にもなれましたが、その機会が増えると、海水温や海流も・・・などと、逆に心に引っ掛かります;;
 イルカは私は見たことないのですが(元気なのを見たいです)、その昔、東京湾ではスナメリが珍しくなかったらしいです。
 今は勿論いないので、その背景には何があったのだろうと思わされることでした。
 (今度は、楽しい虫の話題でも書き込めればと思います)
Posted by 川逸 at 2008年06月02日 00:27
川逸さん、コメントをありがとうございます。

お久しぶりですね。
海岸の散歩は、流れ着くものに、遠く想いを馳せ、まるで、夢の欠片を拾うがごとく、楽しいものです。

この島で暮らす様になってから、イルカやクジラ、ウミガメや海鳥、魚の漂着や座礁にも、自然からのメッセージを色濃く受け取るようになりました。

私は、研究者や専門家ではありませんが、この世界は、私たち一人一人にとっても掛け替えのない、大切な世界ですから、一生懸命、私たちを取り巻く生きもの達からのメッセージに、耳を傾け、川逸さんのおっしゃるように小さな虫たちの楽しい話題も、紹介できればと想います。
Posted by satou-nsatou-n at 2008年06月03日 16:04
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