2007年04月07日

クメジマボタル

晩春の小雨が地面に届いた今夜、雲が月を隠してくれたおかげで、

今年初のクメジマボタルの羽化したての、鮮明な光を見ることができました。

現れたのは、たった一匹でしたが、その光は、周囲の暗い森の中でひときわ明るく

ゆっくりと草陰から立ち上がるようにこちらへと近づいてきました。

もう、初夏の始まり・・・。



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3月に土にもぐりこんで蛹から羽化していたクメジマボタルは、4月の温かな雨を受け

柔らかくなった地面から這い出して、神秘的な命の明かりを灯しながら

久米島の自然の残された場所を教えてくれるようにわずかな時期を飛び交います。

以前は、この島のどこでも目にすることができたたくさんのクメジマボタルの光は、

今ではほんの一部の河川にしか見られません。

そして、その残された大切な生息環境さえ、年々流出する赤土や生活排水によって

他の水生の生きもの達と同様、生き残れるような場所とは程遠い環境へと追いやられています。



厳しい現実を、突きつけられながらも、世界でただ一箇所

南西諸島の小さな島の久米島だけにしか生息していないクメジマボタルが、

それでも、こうして今年も私達の目の前に現れてくれました。

この光を、儚げなものにするか、希望へとつなげるのかは、

こうして、目にすることができる今を、どう生きるのかで決まるのだと想います。

昨日は国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の地球温暖化の影響に関する

新たな評価報告書で、「地球の平均気温が2~3度以上上昇する地球温暖化によって、

世界各地で経済的な損失が発生する恐れがあるとの認識が一致した。」

と、いうニュースが流れていました。

世界の認識が同じ歩調で歩みだそうというときに、この小さな島では、

環境問題について語ることを、今でも先走ったことだという認識で捕らえる方が居られるために

取り返すには、大変な労力が必要になることが多々あります。



それでも、美しいこのホタルの光を見つめていると、心の奥から強い勇気が湧いてきます。

このホタルの光が、減少してゆくのをただ見守ってゆくだけの消極的な生き方ではなく

未来を見つめる強い意志で、このホタルの光を増してゆくための積極的な生き方を

多くの人々の心に灯してゆけるよう、これからもホタルの会の活動を

応援していただけることを、お願いしたいと想っています。

キラキラ 今年のホタル観察会の日程は、こちらをご覧ください。

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この記事へのコメント
はじめまして。
ちょうど昨年の今頃久米島に行きました。
クメジマボタルも見に行きました。
こんな素朴な島でも環境破壊で蛍が減ってきているということに
とても驚きました。
クメジマホタルのホタル館(だった?)にも行きました。
子供が車で寝ていたので夫婦でかわりばんこに見に行きましたが
案内のお姉さん(奥さん?)がとても親切に説明してくれたのが
印象的でした。
また訪れたいと思っています。
Posted by サザエ at 2007年04月12日 10:22
サザエさん、コメントをありがとうございました。

だんな様は、マスオさんかな?と冗談で想っていたら、そのようでしたので
サザエさんの楽しい姿が浮かんでしまいました。

灯台下暗しという言葉がありますが、どこの地域でも
そこの良さをしっかりと理解し、活用することは、難しいのかもしれません。
ホタルの保護活動もなかなか思うようには行きません。

さて、さて、サザエさん一家をご案内したのは、(お姉さん)という表現から、
職員だったAさんだと思います。^^
彼女は、本当に気の効く素敵な方です。
いつか、またお越しください、そのときには、館長との関西弁での掛け合いを
楽しみにしています。
Posted by satou-n at 2007年04月18日 00:47
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