2006年11月29日

森の散歩

11月、最後の週に入ってから頻繁に、銀の雨が続きます。

それでも、曇り空の切れ間がのぞく朝の森に、

ヤマトシジミたち(南西諸島亜種)は、チロチロと飛び交っています。



マルバタケハギやヤハズソウ、カタバミの優しい形の葉は、

そんな二匹をそっと、包み込んでいるようです。

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森の奥で見つけたのは、シブイロヒゲボタルの雄

いよいよ蛹から羽化して、葉っぱの先に止まっています。



幼虫の時期にあれほど光っていた身体は、もうすっかり違う形に変わって

名前についた立派なヒゲに見える触覚は、

メスの出すフェロモンを感知できるように大きく発達しています。

光と匂いで探り当てて、オスは、メスに出会うことができるため、

朝から夜まで一日中活動する、イメージのちょっと違うホタルです。

足元に目を移すと、びっくりすることに、

冬の訪れを待たずに花開く、セイヨウタンポポやリュウキュウコスミレが咲いています。



綿帽子になって、種を飛ばす準備を整えたあわてんぼうが、

子供達に吹き飛ばされていました。



もう一つ、みずみずしい葉の上に落ちている種は、リュウキュウマツの種です。

この松の種は、松かさが開くと、風にのって遠くまで運ばれます。

また、キジバトたちは、この種が大好きらしく松の木の周辺では、鳩が沢山見られます。



こんなに穏やかで、満ち足りた気持ちのよい朝を楽しむことができる暮らしは、

今の時代、とても贅沢なことだと思います。

気が滅入って、心が疲れたときに、ほんのわずかな時でも、

自然を感じることができたなら、きっと目には映らない様々な生きもの達の息づく

密やかなパワーを浴びて、元気を取り戻すことができるかもしれません。

遠く離れた都会に住む私の友人から、豊かな想像力を駆使して、

このブログで毎日、心の散歩を楽しんでいるという便りが届きました。

とても嬉しく想います。

多くの人々の環境に対する様々な活動の便りは、なによりの励みになります。

この穏やかな日々を営む生きもの達の、森の自然環境を支えてゆくためにも

この島の美しい自然の息遣いを、多くの人に楽しんでいただけるように

今後も努力してゆこうと思いました。



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