2006年11月10日

ブレイクタイム

普段、立ち入ることのできないダム湖で、

優雅な野鳥の姿を、眺めることができました。



翼を持つ鳥達には、翅のある昆虫や地を駆ける生きもの達とは、

まったく違う、とても不思議な魅力があります。

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広い湖面の上で、2羽のダイサギが、鏡に向かい会うかのように2~3回羽ばたくと

一瞬、水面すれすれで一羽の上にもう一羽が乗るマウンティングのポーズをとり

直ぐに離れて、私達からも遠い場所へと瞬く間に飛び去ってゆきました。

こんな奇跡的な偶然は、何にも変えがたい幸運の時、最高のブレイクタイムニコニコ



しかし、その日の午後、2日ほど前に、地元の港で働く作業員からゆだねられた

片手に乗るほどの小さな水鳥のカイツブリが、目立った外傷はなかったのですが、

残念なことに、内蔵の損傷のためか、口内から出血して落鳥してしまいました。

餌も自力で捕食できるようになった途端の出来事に、落胆はとても大きかったのですが、

いつものように、長嶺動物病院の天野先生へ、状況を報告しながら冷静な判断をいただく内に

たとえ餌を食べていたとしても、逃げる元気のない鳥が、普通であるはずもなく

保護された時点から、衰弱は続き、不可抗力の域を出ないことを、かみしめたのでした。



保護のために、野生の鳥やカメやヘビなどを、とても身近で接することができる反面

その関わりのない人が、気にする必要のない生きもの達の悲しい場面に

何度も何度も必然的に遭遇することが、増えました。

その上、現在の私達の社会は、その想いを嘲笑うかのように

攻撃的な激しさで、人を落とし込むような冷たい視線を浴びせかけます。

心に鉛色が押し寄せてきそうなときは、自在なブレイクタイムを決め込んで、空へと心を解き放ち、

生命のよりどころである水と緑の申し子のような美しい翼を眺めにゆきます。

人の気配を感じて、ぱっと、飛び去る野外の鳥の逞しさが、

今では、とても好きになりました。

環境や自然保護について考える特、私達の考え方や感性は、皆同じではありませんが、

人と人、人と自然とのつながりに、本当に気づいた時

自分自身の生き方への「責任」という認識は共通のように思えます。

それは、けして強制的なものでなく、内から湧き出てくるように持続的な想いであるため

変わることなく、生きてゆく強い力を生み出してくれます。

研ぎ澄まされた感性は、必要以上にダメージを受けてしまうこともありますが、

傷ついた心を修復するための優しく美しい風景は、誰にとっても必要な魔法の時間になります。



きらめく光りや、棲んだ青い空、なだらかで、ゆるやかに移動してゆく雲

ふわりと宙に浮く翼、芳しい花の香り、華やいだ小鳥のささやき・・・。

今、私達の目にすることのできるほんのわずかな自然環境を、

未来への希望に繋げてゆくために、心のブレイクタイムを大切にしましょう。

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